2024年の個人的な興味トピックを振り返る

yag_ays
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公開:2024/12/13

2024年も色々ありましたが、みなさんはどんな記事やトピックに心を惹かれましたでしょうか?世界中で起きている大きな戦争が終わらなかったり、SNSを舞台にフェイクニュースが入り乱れ残念な結果に終わる選挙だったりと、なんとも気が滅入る話題ばかりでしたが、個人が興味を向ける対象はまた違ったところにあります。

この記事では、私が今年1年で読んだ記事をもとに、自分の興味を振り返ってみようと思います。どんなことに興味を持ったのか、常日頃何を考えていたのかを改めて考えてみようという企画。なお、今年読んだ本のまとめは別記事で記載する予定ですので、ここでは触れません。

山崎元氏の死去

まずは何より年始に飛び込んできた悲しいニュースから2024年はスタートしました。山崎元氏のほったらかし投資術で投資の基礎を学び、その他メディアでの忌憚ない投資批判や洗練された文章が心地よいnote記事など、大いに影響を受けた一人であることに間違いありません。その後出版された書籍「経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて」も、こんな時代だからこその生存戦略として、自分の人生の方向性を確かめる機会となりました。特にベンチャー企業でリスクを取りながら大きなリターンを得ようと模索している自分としては、大いに励まされた気分でした。

突き抜ける優秀さとロールモデル

今年は勤めている会社の中での職種の変化であったり親しかった同僚の退職など、自分のスキルの見直しやキャリアの再構成に考える時間を使った1年でした。最近はロールモデルとなる人物の不在も相まってなかば迷走気味ではあるのですが、インターネットの中で特に注目している一人が、京都大学で博士を取り現NIIの佐藤竜馬氏。

機械学習系でいま最も勢いがある若手と言って良いであろう佐藤竜馬氏の研究論が、特に印象に残っています。内容はいたって合理的なものでありながら、それはあなたが超人だからでしょという諦めと、ここまで意識的にできる人間だからこそのアウトプット量なんだなという納得の両方が襲いかかってきます。研究の業績はもとより、これでいて書籍を多数出版し、しかもWebサービスも積極的に開発しているのだから、もう自分自身への言い訳は何もできないですね。ちなみに佐藤竜馬氏がオススメしていた「習得への情熱―チェスから武術へ―:上達するための、僕の意識的学習法」は年始に読んで、これまた良い書籍でした。

ヒルトンの会員制リゾートホテルと区分所有の罠

たまたま出張帰りの羽田空港でヒルトンのアンケートに答えたら、ハワイ3泊宿泊権を無料で差し上げるから一度話を聞いてほしいと言われれて商品を案内されたのが、このハワイの区分所有型リゾートホテルでした。妻と二人で話を聞きに行って、結局は自分たちの生活スタイルや円安などの要因から買わないことにしたのですが、改めて良くない噂が出てくるとその時の意思決定は間違ってなかったのだと少し安心します。

ちなみに会員制リゾートや区分所有のリスクについては、限界ニュータウン探訪記の越後湯沢の回を履修していたことが功を奏しました。あれこれ興味を持って物事を学び、直感を鍛えることの大事さが身にしみます。

家やらライフスタイルやら

昨年12月に札幌移住で引っ越したのもあり、今年は住む場所に関して色々と考える1年でした。正直なところ自分は家にこだわりなどないタイプなので、札幌では雪かきなどの面倒さから基本マンションに住むつもりなのですが、なぜだか古民家DIYの動画やらリフォームなどのトピックをYouTubeやWeb記事などでよく見た気がします。それらはスタイルを参考にするとかではなく、むしろ家というもの自体の構造や作り方、そもそもレイアウトや家具の組み合わせで何ができるのかといった仕組み側に興味があります。あとは放棄されて残置物も大量にありシロアリ被害ありまくりなボロボロ空き家が改修されていく様をタイムラプスで見るのは、独特の気持ちよさがあります。理性では都会のスマートな暮らしができるマンションが良いと思っていても、心の奥底では田舎の不便だらけな古民家の方が憧れているのかもしれません。

YouTubeでは、ネタ多めの田舎暮らしのビルや、再生&投資要素強めのポレポレDIYチャンネル、田舎暮らし要素強めのふるさとの栞、様々な個性ある家を参考にできるSUUMOチャンネル、最近の急上昇枠だとそらゆめ さとがえりがオススメです。

「桜井政博のゲーム作るには」を作るには

スマブラのプロデューサーで有名な桜井政博のYouTubeコンテンツが最終回を迎え、長きにわたるゲーム開発の極意を伝える連載がようやく終了したと思ったら、その最後にとんでもない爆弾が投下されました。2年間継続して投稿されていた動画はすべて2年半前にすべて撮り終えており、持ち出しの制作費は約9000万であったというもの。ここまで利他的にかつ圧倒的なアウトプットを生み出す原動力は何なのだろうと、尊敬を超えて畏怖を感じてしまいます。

世界情勢に翻弄される外資エンジニアの苦難

ドバイ在住のエンジニアがドバイの生活環境を淡々と述べるという、ネットで時々流れてくるようなよくある記事と見せかけて、その最後の「近況」の章でそのドバイに至る壮絶な経緯が語られます。著者はもともとはイスラエル在住であり(確かイスラエルのセキュリティ企業勤務だった気がする)、戦争勃発により一時帰国。その後ドバイを新たな拠点とするに至るのですが、妻子に加えて生まれたばかりの子どもと犬がいる状態で、様々な困難に直面する様が淡々と述べられます。最近子が生まれたりと近しい境遇になった自分からすると、普通に考えて無理でしょとすべて諦めてしまいそう。私も東京から札幌へ去年移住してヒーヒー言っていたが、そんなの全く苦とは言えないレベルの衝撃的な事実の連発に、自分がこの境遇だったら……と思わずゾッとしてしまいました。

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コーギーが好き @yag_ays