仕事がフルリモートになるということで、会社で貸与してもらっていた27インチ4kディスプレイを卒業し、39.7インチ5k2kの曲面型ウルトラワイドディスプレイを購入しました。LGの40WP95CWという機種で、定価で20万、アマゾンで17万のところを中古で幾分か安く入手したのですが、ディスプレイの中ではそれなりに高価な買い物なので、選定理由と使ってみての印象を書いていきます。
ディスプレイのサイズと解像度、そして画素密度
27インチからより大きなサイズのディスプレイを購入するとなると、選択肢としては
平面32インチ4k 解像度:3840×2160
平面/曲面の34インチ 解像度:3440x1440
あたりが有力です。これらであれば4万〜8万程度で買うことができ、安価な事務用から高リフレッシュレートのゲーミング用途など幅広いラインナップから選ぶことができます。
さて、ディスプレイ選びで画面の大きさに加えて重要になってくるのが、画面の大きさに対する解像度から算出される画素密度、いわゆるdpi (dot per inch)やppi (pixel per inch)です。これは単位長あたりのドット数を表す指標で、この数値が小さいと近くで画面を見たときに文字が滲んだり粗く見えてしまいます。AppleのMacBookやiMacに代表されるディスプレイはRetina Displayと呼ばれ、人間の肉眼ではドットが認識できないほど小さく、dpiやppiの高いディスプレイです。それに慣れていると、外部ディスプレイで低画素密度のものを見るとかなり残念な感じに映ります。そのため、ただ大きなディスプレイにするだけではだめで、画素密度をある程度保つ必要があります。
(画面サイズと画素密度の関係などは上記サイトに詳しく書かれています)
自分がオフィスや家電量販店で体験した限りでは、27インチ4kは満足、32インチ4kもギリ大丈夫、だけど34インチ3440x1440はドットが見えて文字が滲んだ感じに見えてしまい、普段からMacBookProのディスプレイを使っている人間としては許容できませんでした。
そのため、選択肢としては結果的に32インチ4kもしくはウルトラワイド5k2kのどちらかという感じになりました。前者と後者を比較すると2倍以上の価格差があり、ウルトラワイドを買うくらいなら正直32インチ4kが2,3枚買えるので横並びにすれば同等のディスプレイサイズを実現できます。この点は実際数ヶ月ほど悩んだのですが、最終的にはひとつのディスプレイで完結したほうが画面の視認性や操作性で優れるだろうということで、ウルトラワイド5k2kを選択しました。
使い勝手
さて、数日ほど使ってみた感想としては、満足度が高く納得の行く買い物でした。懸念材料だった画素密度は5k2kで問題なく、画面幅が広くなって3列構成にできるようになったので作業が快適になったと思います。ソフトウェア的にはウィンドウのリサイズにRectangleを使っていてあらゆる場面でショートカットで操作できるので、大きなディスプレイになったとしても瞬時に対応できました。あと、BenQのScreenBarを使っているのですが、曲面ディスプレイでも問題なく付けられたのがちょっと嬉しい。
ネガティブな面としては
リフレッシュレートが50Hz
公称は最大72Hzらしいが、どうやら解像度に依存してそう
それほど気になるものではないが、60Hzくらい欲しかった
台座がまあまあでかいのでモニターアームを導入したいが、ウルトラワイドかつディスプレイ単体で10kgあるので、選択肢が狭く高価なものになる
エルゴトロンLXでは要件を満たせず、HX以上が必要
Hubとしての機能はあるがポートが少ない
USB-Aが2ポートとThunderbolt出力ポートが1つなので、AnkerのUSBハブを追加して対応している
くらいでしょうか。どれもあまりクリティカルなものではありません。
おわりに
ということで、高価な買い物だったものの結果的には満足しています。買うだけで満足しがちなので、ちゃんと使いこなして生産性を上げていきたいところ。