@yuccaaaa がおすすめしていたので買ってみた本。
自分はテレビっ子なので、ジャニーズのタレントをめちゃくちゃみて育ったと思う。初めて買ったCDも、V6の野生の花だったと思う。
ジャニーズは自分にとっても当たり前にあるものだし、テレビをあまり見なくなった今でも、元ジャニーズのタレントをテレビや動画メディアで見かけるものだったこともあり、最後にジャニーズを終わらせた人のことは興味があった。
本書は、旧ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子さんに、事務所が廃業するまでのいろいろをインタビューしてまとめたものだ。彼女は、旧ジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川さんの姪であり、創業時から経営を支えていた姉メリー喜多川さんの娘なので、創業家の2代目ということになる。
読んでみると、彼女の考えには共感するところが多い。たぶん性格も似ているんだろうな、と思うところも多い。本当はお嫁さんになりたかった。事務所の仕事はしたくなかった、とか、メンタルの波がないところとか。
仕事も、ものづくりが好きでプロデュース業を楽しんで取り組んでいるようだった。
ただどうやら、彼女は元々ジャニーズ事務所の株を全く持っていなかったらしい。親族であるジャニーやメリーが亡くなることで、株式を相続した形だ。ちなみに、調べてみたら相続放棄することもできるらしい。それについては言及されてなかったが、放棄されると最終的に国が所有することになる。
ジュリーさんは、子供への影響がないように後処理をやりきり、会社を閉じることを決めたようだった。自分が相続放棄するよりは、後始末を自分がやろうという判断だったように感じた。
資産というのは良い面も悪い面もあり、相続するときは悪い面も引き受けなければならないということを学んだ。
しかし、親族からのとばっちりという意味だとなかなかないレベルのとばっちりで、えぐい。
他にも見どころとしては、メリーさんの実業家としての強さとか、創業者であるジャニーさんのやりたいこと、興味のないこと、がわかるところだと思う。興味のないことをやる嵐のことはジュリーさんに任せる、興味のあることをやるKinKi Kidsはジャニーさんが担当する、とか。