江國香織は好きな作家。でも『抱擁、あるいはライスには塩を』以降どうもはまらなかった。
つまらないとかじゃなく、しっくりこない感じ。でも新刊が出たら必ず読んでた。
で、こないだ出たこちら。いやーよかった。久しぶりにきましたね。
江國さんが言うところの「本の中にたっぷりおよばれしてきた感じ」。誰に感情移入するでもなく、ただただこの人たちの日常の描写がみずみずしくたのしかった。
愛用のお皿をお世話になったお礼にどうぞと選ばせる場面があり、そういえば『照子と瑠衣』でもお皿あげてたなと思い出し、ヴィンテージとか価値あるものに限るだろうけど(今回はスージー・クーパーでした)、愛用の皿を贈るってちょっと上流な界隈ではよくあることなのかな。
「クリーム地の一面に、小さな赤い米印みたいな柄が散っている」とあるので、スター(アスタリスク)と思われ。
あ、薫さん好きそう。かわいいねー。