ダメ人間から卒業したい

山田 唄
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 最近一人暮らしを始める件もあって、割と真剣にこれからどう生きていくか考えているんだが、自分に一体何ができるだろうと延々思考が堂々巡りする。

 私は現在障害者年金という手当を月々受給してそれで生活を立てているんだが、そろそろ自分でもそれなりの額を稼げるようにならないとなと思い始めていて、そのためには自ら何らかのものを差し出してお金に変える、というまあ「仕事」をする必要があるわけだ。しかしこの歳になるまでバイトとB型事業所以外の職務の経験もなく、はっきり言って根性も責任感も皆無の自分に務まる仕事などあろうかと思ってしまう。

 そう、私には根性がない。ついでに社会経験が圧倒的に足りない。現在のB型事業所(障害者が社会経験を積むために通所するいわゆる職業訓練である)の仕事も、毎週二日通うというだけのことすら遂行できず、頻繁に休みをとってしまっているし、この態度は他の事業所に通っていた時も変わらなかった。

 根本、自分が替えの効かない人材として仕事を任されており、その仕事を遂行しなければ困る人が出る、最悪信用を失う、という経験を積んでこなかったので、仕事に対する認識が非常に甘いままこの歳になってしまったのだった。

 昔、PBWの依頼を受けたり「ココナラ」というスキルマーケット系のサイトでイラストのコミッションを受けたりなんだりして、その時は比較的楽しく仕事ができていた。これからもSkebなどでコミッションを請け負って生活できればそれが一番だと考えているが、さて、そんなないものねだりみたいな甘い考えで渡っていけるほど世間は甘くないのではと思う。

 そもそも仕事とは、何らかの時間的、肉体的拘束を伴う労働の対価として金銭を頂くという営みである。ここで根本的な理念となるのは、その労働で「得」をする人がいなければ職業として成立しない、という条理であり、まあつまりは描きたい絵を好きに描いたからこれを買ってくれ!! とか、好きな時間に好きなだけ労働するから雇ってくれ!! みたいな手前勝手な理屈は通らないのである。

 基本、何かを得るためには何かを我慢するか差し出さなければいけない。私には何が我慢できて何を差し出せるのかを明確にしなければ。…できれば我慢などせずに生きたいと思っているが、本当に社会に出るつもりならばそんな我儘は通らないだろう。

 今日はそういうことをとにかくぐるぐると考えてしまってドツボにハマっていた。

 ゆるっゆるのぬるま湯みたいな環境でぬくぬくと生きてきたが、そろそろ世間の荒波を経験して一皮剥けねばならないと思っている。踏み出すのは確かに怖い。怖いのだけれど、このまま一歩踏み出すことすらせずに環境に甘えてズルズルと生き延びるだけ生き延びることの方がなおさら怖いんだよな。覚悟を決めなければいけない。

 とりあえず一人暮らしの手配を引き続き頑張るのと、近々Skebの窓口を開けようと思います。

 少しずつでもまともにならなければいけない。このまま自分のことが嫌いなまま一生を終えるのは、あまりにも惜しいので。頑張ろうと思います…。

@yamadauta
創作やりながらギリギリで生きているおじさん。ここには普段考えてはいるけれど表に出せないタイプの思想強めの文章を書いて出ししていこうと思います。