今日は一日中凹んでいた。何かわからないけれど体に力が入らず、絵を描いてもさっぱり乗らないしSNSを開けば愚痴ばかり吐いてしまう。
これは良くないと思ってとにかく全てを遮断して布団の上で横になり、ずっとメソメソしていた。が、そのまま夜になって、何も解決せずにぬるっと腹が減り始め、まあとりあえずなんか食わなければなとなっている。
思えば、このところ燃え尽き症候群のようになっていた。何か知らんが「やり切った」つもりになっていたように思う。ことあるごとにどこかに書いてきたし、思っていた、「もう自分はゴールに至ってしまった」と。
ずっと望んでやまなかった待遇が、最近ほとんど手に入ってしまっていたのである。イラストを描けば褒めてもらえるようになり、ネット、リアル両方で大切な知人や友人が山ほどできて、彼らと頼ったり頼られたりする関係を手にした。その中で本当に失いたくないという人もたくさんいる。
自分はどこに行ってもダメなのだとずっと思っていた。真人間にならなければ。まともにならなければ、と。しかし気づけばそんな自分もそこそこの幸せを手にしている。もう、いいんじゃないか??? そんな、世の中に対する恨みとか両手では抱えきれないほどの後悔に身を委ねる生活をやめて、このまま幸せになっても。
そう思うと俄かに体から力が抜けていった。そのせいでこの何週間かはすっかり頑張るということができなくなっていて、それでも何も頑張っていないのは怖いので、イラストに全てを突っ込んでひたすら「頑張っているふり」をしていた。空虚さは埋まらない。
頑張るふりでもそれなりに成果は出ていて、このところ目立って絵の出来が向上した。より空虚さが膨らんでいく。
わけがわからない。わけがわからないが、苦しい。何がそんなに不満なんだろう。
そうなって自分の底の底の方に降りていって、ようやく気付いた。自分は、とにかく何かに不満を持っていたかっただけなのかもしれない。
ずっと何かに飢えて、求めて、それでも得られない生活をしていたから、今の満たされた状態がずっと不安だったのだ。自分なんかがこんなにもたくさんの幸福を得ている状態が、何一つ不満が見つからない状態が、ひたすらに解釈違いだった。私は何も不満がないと、何一つ頑張れない人間なのだ。より平易に言えば、夢が全て叶ってしまった。次の目標が見つからない状態になっていて、それで腑抜けてしまっていたのである。
なんのことはない。本当に人生のゴールに至ってしまったような気になっていた。それでも人生は続いていく。この先もなんとかして生きねばならない。その残された膨大な「余暇」を前に、足がすくんでしまっていたのだった。
単純な話だ。また、何かを望み、何かに飢えて生きればいいのである。みんなそうしている。次々と叶えたい目標を立てて、それを順次叶えていきながら人生のステージを塗り替えていく。そりゃあ多少歳はとったが、やり切ったつもりになるには私はまだまだ若い。次の夢を見ればいいのである。
というわけで、今日は一日中腑抜けていて申し訳ありませんでした。また明日から頑張っていきます。