よし、書こう、手帳だ。
お気に入りの手帳にカバー、ペンにケース。
バレットジャーナルで習得したタスクリストを活用して、モーニングページのように思ったことを思ったままに書く。
まだこれだけでは不安。
手帳を書けるようになりたい、ではゴールとして弱い。手帳を書き続けることで成し遂げたいことは何だろうか。プラスして手帳を開く楽しみがほしいところ。
何か書き続けなければいけない。それが文章だから億劫になる。
何かタスクが残ってしまっている。その罪悪感が表紙を開かせようとしない。
だから、チェックを簡易的にすべき。しかも自分が気にしていることをチェック項目にすると良いのではないか。
レコーディング「飲酒」
僕は酒飲みである。酒は良い。何か嫌なことを和らげてくれる。
酒が解決してくれることはないが、酒を飲みながら仲間が手を差し伸べてくれることがある。酒を飲んでも何も変わらないかもしれない。それでも痛みを受ける側の僕自身を、ある種、鈍感にしてくれて、余計に傷ついたり、深みにはまってしまうことを防いでくれる。絆創膏のように。
同時に僕は酒を控えたい。酒はよろしくない面も兼ね備えている諸刃の剣だ。
僕は酒を水のように飲めてしまう。むしろ水より量を多く飲める。飲めば飲むほど、飲める。その魅惑の液体にも当然カロリーがある。太るのは一緒に食べるおつまみが原因だ、なんてことも言われるが、それ以前に量を飲みすぎていればカロリーオーバー。どれだけ糖質オフだろうが、カロリーゼロでない限り、この問題は解決しない。
酒は飲みたい。スマートに飲みたい。そこで僕は飲酒日のログをとることにした。必然的に休肝日もわかる。
手帳に飲酒した日をログに残すことにした。
レコーディング「ダイエット」
次に体重。できればあと5kg痩せたい。酒を控えればきっと減っていくことでだろう。減っていくことがわかれば、体重計に乗る、あの恐怖も乗り越えられるのではなかろうか。
毎日じゃないにせよ思い立った時に体重計に乗り、体重を手帳に書き残すことにした。
せっかく酒を控えて体重も測るのであれば、運動もしたほうが良いのではないか。というか運動をした方が良いなんて、あえてここに書くまでもないことだ。ついで程度に走ったり筋トレしたりした日にチェックすることにした。
レコーディング「カフェイン」
僕は酒と同じくカフェイン中毒でもあった。コーヒーは趣味で、挽き方、淹れ方を変えて飲んだりもする。常にコーヒー片手に仕事していて、コーヒーを飲み干すタイミングで次のコーヒーを注ぎに行くのがリフレッシュにもなる。だが、飲み過ぎれば睡眠によろしくないのは誰でも容易に想像できる。カフェインで集中力を得られる代わりに不安やイライラも増大するデメリットもある。
それにしてもコーヒーは日常的に飲んでいたので、デカフェのインスタントコーヒーに替えて、カフェインの入ったコーヒーはここぞという時に飲むようにした。そんな日には手帳にログに残すことにした。
占い
手帳は「ほぼ日」を選んだ。
1日1ページ書くスペースがあり、そこにはちょっとしたコラムが載っていて、楽しい。
だけど、僕が手帳を開くまでのモチベーションにはならなかった。
僕はしいたけ占いが好きだ。しいたけ占いは週単位・月単位・半年単位で僕たちにアドバイスをくれている。けっこう当たる(気がする)。
しいたけ占いには日単位がなかったので断念して、同じくらい好きな占い師のゲッターズ飯田の五星三心占い、これなら日単位の占いが載っている。
1日ずつのページに日毎の占いを簡潔にまとめて、先に1ヶ月分書いておく。特定の枠を作ったり書き込んだりするのは、一見面倒だが、僕はバレットジャーナルによってカスタマイズする喜びを知っている。
占いの答え合わせが日単位でできるのはおもしろそうだ。
手帳を振り返る
実は、こうした工夫によって、もう既に手帳が2ヶ月続いている。手帳を楽しめている。
まだ2ヶ月だけど、習慣化になっている、と言ってもいいと思う。
手帳を通じて、自分を愛でてあげられている気がする。
飲酒量は1カ月目には減ったが、2カ月目には増えてしまった。増えてしまったことは残念ではあるが、毎日の手帳の出来事をペラペラめくってみてみると、明らかにストレスがかかっていることがわかった。かわいそうな僕。
運動の記録をしようとしたものの、チェックはほとんどつかなかった。え、こんなに運動してないの?皆無じゃん。運動不足甚だしい。ということで職場のあるオフィスビル5階を階段を使うようになった。
体重はほんのちょっとだけ減った。ほんのちょっとだけ。
カフェイン摂取は劇的になくなり、月に1杯程度になった。コーヒー飲まなくてもよかったんじゃん、って思った。逆に、あんなに好きだったのに、なくてもよくなってしまったなんてことが少し寂しかった。
1カ月目はなぜだが物がよく壊れ、2カ月目は補うように物をよく買った(ストレスの反動だったのかもしれない)。
そんな振り返りも楽しかった。
僕は手帳が書けるようになった。がんばった自分を褒めてあげたい。
これからも書く練習を続けたいと思う。