僕が子どもにしない8つのこと ③④

やまでぃ
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  1. 「早く」と言わない

  2. 「何してんの」と言わない

  3. バカにするようなことは言わない

  4. Youメッセージを使わない

  5. 明日、死んだとしたら後悔することはしない

  6. 抽象的な指示をしない

  7. 赤ちゃん言葉を使わない

  8. 親の真似の場合は責めない

バカにするようなことは言わない

僕には2つの思想がある。1つは家族を尊いものだと考えている。もう1つは子どもは天才であるということ。

日本には謙遜という文化があるが、僕は家族を謙って言いたくない。愚妻、愚息、うちの子なんて、うちの嫁が、うんたらかんたら。そんな言い方はしなくていいじゃないか。妻も子どもたちも愚かじゃないし。

家族には側にいてくれてありがたいと思っている。僕にとってはなくてはならないもの。もし取り上げられたら命懸けで取り返しに行くだろう。

そんな家族を酷い言葉をかけられる訳がない。

僕だって人間だし、他人の愚かな行為にはイライラすることもある、苦言を言いたくなることも、意地悪をしてやろうと思うこともある。だけど家族にはしないようにしている。

僕は子どもが何かしでかした時に、それをバカにするような扱い方はしない。大切な友達や仲間が同じことをして、同じように軽率な対応をするのか。ましてや家族である。

また子どもには我々オトナと比較して経験と知識が足りないところがある。これはしょうがないことであって、劣っているものではない。逆に純真無垢な感性により、こちら側が気付かされることがある。それについてはオトナより優れていると言っても過言ではないと思う。先天的に備わっているもので、もしかしたら今後、経験と知識によって失われてしまう特性かもしれない。オトナになってもそれらを持ち合わせている人のことを僕たちは天才と呼ぶ。

親から発せられる言葉は、子どもの呪いになってしまうことがある。子どもには軽率に「バカみたいなこと言うな」とか「意味がわからない」とか「くだらないことをするな」など見下した言い方を僕はしない。子ども自身が「自分はバカだから」「自分のすることはくだらないから」と思い込むきっかけになってもおかしくないから。

Youメッセージを使わない

僕は子どもが産まれてから10年以上「うるさい」と言った覚えがない。いや、正直なところ1回くらい言ってしまったかもしれない、がその程度であることは間違いない。

まず「うるさい」というのは、そう感じる主観的な感情であるため、うるさく感じるかどうかは個人差がある。子どもが遊んでいる中で、子ども同士ではうるさく感じてはいないのだろう。それをこちら側の理論で「うるさい」と伝えたとしても、本意が伝わりにくい。「あの人はうるさいと思っているのかぁ」とか「そんなうるさくないけどなぁ、うるさいって言う声の方がうるさいけどなぁ」なんて受け取られる可能性だってある。

次に「うるさい」のは感情であるから、状態ではない。いつもより声が大きくなっている、必要以上の音が出ている、というのが実際に起こっている現象なわけで、それで迷惑を被っているのであれば、そのことを指摘しないといけない。仮に察して「静かにしないといけない」と受け取られたとしても、その時その場限りのことと捉えられるかもしれない。

そして「うるさい」のが状態であったとしても、依頼になっていない。静かな環境が必要なのであれば、率直にお願いするのが早い。お願いするには理由も付け加えた方がベターだ。そこには第三者の目線を入れても構わないと思う。「誰かに迷惑に思われるかもしれないから」であれば社会性についての教育にもなるかもしれない。「こちらも話をしていて、声がぶつかって聞こづらいから、そちらの声のボリュームを小さくしてほしい」と頼めば、子どもの方だって理性的にわかってくれるかもしれないし、場所を変えるなど対応を自発的に考えてくれることもあるかもしれない。

ここでポイントなのは「うるさい」の主語が子ども(You)であること。主観的に「あなたがうるさくしているから、私はうるさく感じている」にしても、状態的に「あなたがうるさい音を出している、うるさくしている」にしても、主語は「あなた」である。これをYouメッセージという。

Youメッセージでは感情的な反発を生んだり本意が伝わらなかったりする。なので「わたしはこうしてほしい」と主語が「わたし」にすることが望ましい。これはIメッセージという。相手方に察する感性があればIメッセージでも、依頼の形をとらない方が効果的かもしれない、「声の音量を下げてくれると(わたしは)嬉しい」など。

続く

次は「明日、死んだとしたら後悔することはしない」と「抽象的な指示をしない」を解説したい。それぞれが独立した手法でないので、例をあげようとすると各項目が重複していることがあるな、と感じながら書き進めている。