モーニングページによって、考えていることを文字にするのには慣れてきた。
次はいま書きたいことを書くだけではなく、連続性のあるものに進化させたくなった。
そこでバレットジャーナルだ。
バレットジャーナル
バレットジャーナルとは、要はチェックリストである。
モーニングページ同様、普通のノートを使うのだが、ノートをカスタマイズすることにその特徴がある。
1ページに1テーマ。
欲しいものリスト、やりたいことリスト、行きたい場所リスト、目標などなど。書き記しておきたいことはなんでも良い。各種チェックリストのページを作る。
次にデイリー用のページ。
今日の日付を書いて、マス目を作って、タスクを書き出す。タスクが終わればチェックを入れる。タスクが終わらなかったら、矢印などを書き込んで、次の日に回すことを記しておく。次の日、その日の日付を書いて、継続になったタスクを書き写す。新しいタスクも足す。そうやって、日々のタスクを終わらせたり送ったりする。
ここで重要なのは、空白が生まれないことだと思う。
手帳の場合、今日書くべきページは決まっている。なので、今日書かなかったら今日のページは白いままだし、書くことが多い日と少ない日で濃淡が出てしまう。すると、なんだかスカスカな気がするし、空白になることを嫌って書かなきゃいけないプレッシャーに苛まれ、億劫になってきちゃったりして。いやはや精神衛生に悪い。
バレットジャーナルは、所詮ただのノートなので、この日、このページ、この枠に書かなきゃいけないといった指定がない。
自分で決めて良い。
書けない日があっても、しれっとページを変えて今日の日付を書き込んで、何事もなかったかのように再開できてしまう。そんな寛容なところに懐の広さ、むしろ優しささえ感じる。
先に作った欲しいものリストだって、忙しい日々に追われるとチェックを書き入れられなくなることもある。あーぁ、せっかく作ったのに。とシラケてしまったり、うんざりしてしまったりしそうなものだが、そんな時はリセットして、またリストを作り直したって良い。
そんな手軽さ、自由度がバレットジャーナルの優れているポイントだと思う。
さらに、各ページの下に小さくページ数を書いておく。そして予め最初の1ページ目を空けておいて、目次を作る。
僕だけのノート、僕だけの目次。
新しい世界を作っているようで、なんだか楽しくなる。
こんな風に自分自身でカスタマイズすることで、ノート自体に愛着が湧き、モチベーション低下を防げる。
バレットジャーナルが得意な人は、マスキングテープやスタンプを使ってデコレーションしたり、カレンダーや24時間の時間表を印刷して貼り付けしたり、より使いやすく、自分のテンションが上がるようにカスタマイズしているようだ。僕にもそんなデザインセンスやクラフトマンシップがあったらなぁ、もっと楽しめるんだろうけどなぁ。と思うところもあるけれど、僕はシンプルなのが好きなので、そこそこな出来で、まあまあ満足できる。
ここまでこんなに推してみたものの、僕とバレットジャーナルのお付き合いにも終焉が訪れる。
次の日、次の日と、繰り越すタスクが多くなってしまい、日を改めて何度も何度も同じことを書くことが面倒になってしまった。
やらなければいけないタスクを後回しにしてやらない僕が悪いのはわかっているんだ。こんなダメな僕でごめんよ。バレットジャーナル、君が悪いわけじゃないんだけど。許してほしい。
こうして僕は、次の書く手法を探して、また旅に出るのであった。
(続く)