クラフトビール界隈は祭りが多い

yamarkz
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クラフトビールを飲んでいると日本酒やウィスキーとは異なる特徴に気づく。

それはイベントごとがやたらと多いことだ。毎週が祭りなのである。

ワイワイが好きな人ほどクラフトビールをオススメしたい。

ちなみに自分はワイワイが好きというわけではないが、嫌いでもない。程よくなら楽しめるタイプ。

平日は仕事に没頭するので、逆に休日は硬い考えを捨てたい...と思うことがよくあり、そんな自分にとってはワイワイが多めなところは合っていたのかもしれない。

ワイワイごとが多いクラフトビール界隈にあるお祭りを紹介してみる。

  1. 周年系のイベント

ビアバーや醸造所など、その形態によらずクラフトビール界隈は "周年" というイベントをとても大事にする。

周年を記念してオリジナルなビールを作っていることがほとんど。

ビールは日本酒やウィスキーと比べると短時間で作りやすく、企画構想からタップに繋がるまで3ヶ月程度あればいけるらしい。

周年ビールを見かけたらそこに縁がなくともとりあえずお祝いの気持ちを持ってセレクトし、その味を楽しむとハッピーな気分になれる。

  1. 新作の登場

クラフトビールの醸造は一定の支持を経て定期的に出る王道系もあるが、年で数回は新作が出ている。

新作が出ると界隈はざわついて、みな予定を合わせて飲みに行ったり、缶の販売が始まっているお店の情報をシェアし合っていたりする。

そしてみな手に入れた新作を味わい、SNS上で感想を共有し合っている。

新作は流通量が必ずしも多いわけではなく、値段に関係なく希少性が高かったりするので、飲みたいと思ったとしても容易に手に入れられるわけではない。

何か新鮮味がほしい時には意識的に新作を選んでみると良いかも。

  1. シーズナル

季節性を持ち、毎年リリースされるシーズナルなビールがある。

秋頃に大量に桃を使用した桃ヴァイツェンなどが有名で、その時期になると多くのビアバーで見かけることができる。

シーズナルはフルーツを使う系か、年イベント (年末年始など) に合わせたものに二分される。

バーで見かけたら頼んでみると、その季節を楽しめるのでオススメ。

  1. コラボ

コラボは年に1~2回見かけることができる。

醸造所と醸造所、醸造所とビアバー、ビアバーとビアバーと醸造所、醸造所と企業のパターンが鉄板。

個人の感覚だが、コラボビールは好みがはっきり出る。気がする。

めちゃくちゃ美味い!と思えるものもあれば、あまり得意ではない...という感じで差が明確に現れるのが多い。もちろん全て美味しく飲むことには変わらない。

おそらくだが、コラボだから普段とは違う変化球を入れたいと思い、醸造されるケースが多いからかもしれない。王道よりも邪道を行こうぜって感じ。

コラボ系は必ずストーリーがあるのも面白い。ビアバーでコラボ系が作られて出ていたら、お店の人に話しかけてその経緯や醸造に行ったときのエピソードを伺ってみても良いかも。面白い話が聞けるかもしれない。

  1. Tap Take Over

Tap Take Overは年数のあるビアバーであれば、半年に1度くらいの頻度で見かける。

これはバーにあるタップを全て特定の醸造所が出すビールで占めるイベント。

お店はイベントに合わせて祭りモードに変えることがほとんどで、フードも特別なものになっていたり、全てスタンディングになっていたりする。

だいたい2~3日の期間で実施されることが多く、その間に醸造所の方が来られたりもするので、実際に会って作り手の人と話せたりもするのが面白い。

  1. レア輸入

海外のビールは国産に比べて希少性が高い。

そもそもの量が限られているというのもあるが、日本に輸入するまでのルートを確立することや、輸入の手筈を整えるまでが大変だからと、インポーターの人に聞いたことがある。

年に1~2回の頻度で、海外でとても支持を受けているが、なかなか日本には出回らないビールが流通することがある。

MonkishやOther Halfなどがそれで、最近だとFidensなども来ていた。

こういったレアなビールは店頭に並び始めた日か次の日にはなくなっていることが多い。

個人の感覚だが、レア輸入系は大体美味い。プラシーボ効果もあるかもしれないが、基本美味しくないことはない。

海外でそれなりの支持があるのだから当然と言えば当然ではあるが。

国産と海外産を飲み比べたりするのも楽しみ方として面白いかも。

  1. Beer Fes

その名の通りお祭りである。

Beer Fesの代表格はオクトーバーフェスだが、それ以外にも2月に1度のペースで都内でもBeer Fesが催されている。

Beer FesはFes補正がかかるので、大体のビールが1.5xくらいの美味さになる。落ち着いて飲む感じではなくなるが、みなワイワイと飲む感じがいい。

クラフトビールガチ勢じゃない人も気軽に誘いやすい。

  1. フェア

ここまでビールがメインのイベントだったが、ビールの脇役であるフードが主役になる時もある。それがフェア。

フードに力を入れているビアバーであれば、だいたい3ヶ月に1度のペースでハンバーガーをたくさん出す日だったり、四川料理を振る舞う回だったりが開催されている。

フードがメインなので、自然とそこに意識が向くが、ビールもフードに合わせてセレクトされていることがほとんどで、一緒に美味しく飲めるものをチョイスすると楽しい。

客層も変わって、めちゃめちゃ飲む系の人よりも、少しライトな感じの人が集まるので、ガチ勢じゃない人も行きやすい。


つらつらと好き勝手紹介してきた。

休みが続くと創作意欲が自然と増し、文章を書きたくなってしまう。

"しずかなインターネット" なのにワイワイ系のネタを書くという、ネタ。

ここまでで2,000字を超えており、書き過ぎた感。

クラフトビールに興味があれば、ぜひ祭りごとにも目を向けてみると面白いかも。

最後に、 "帰国" という祭りで飲んだビールの写真を置いておく。

WCBの新作 Summer Breeze (THE FARM Collaboration)

美しい濁り...