何かの本を読んでいる時に題名を思い出すことがない、手に取るときは間違いなく、その題名や表紙を見て手に取っているはずだ。しかし、ふと読み始めてみると、中の話に入り込んで、題名や表紙のことなど忘れてしまっている。
その章の題名を頭に入れて話を聞いているのが精一杯だと思う。本を読み終える、もしくはいったん閉じるときにふとめに入る表紙で題名を思い出して、「あーだからあの話はここに繋がるのか」と理解するのだ。
この現象は一体いなんなのだろうか、決してそこまで読んだ内容が頭に入っていないわけではない。こんな感じの本を読んでいるとか、この本は面白い・つまらないだとか、自分にとって有益・無益だのと、自分を主語にして読んでいることは知覚している。タイトルだけが抜け落ちているのだ。