放送技術スタートアップかやるべきミッションとは?

meteor
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弊社は受託開発と自社プロダクトの二つの軸で事業を行っているスタートアップ企業です。

最近、自社プロダクトを色々ローンチして、ようやくスタートアップ企業と名乗れるようになりました!

さて、僕らのミッションは明確で、放送業界を支える国内のメーカーとなりたいと思っています。

放送業界はクラウド化が進んでおり、Media over IPやAudio over IPといった、同軸ケーブルからIPによる伝送だったり、放送同時配信と呼ばれるインターネットで放送を配信する取り組みだったり、近年はクラウドブームです。

弊社も、クラウドを有難く活用させていただいていますが、じゃあ全部クラウドサービスに載せられるかというと、そうでもありません。

ARIBやA-PAB、IPTVフォーラムといった色々な規格団体が制定した仕様に基づいて、放送機器やテレビは作られていますが、クラウドサービスの開発元は海外であることが多く、その場合は当然ながらすべてサポートされておりません。

そのため、そのまま載せると、信号が取り出せなかったり、正常に表示されなかったり、互換性との戦いを今も続けています。

クラウドサービスは便利ですが、あくまでもクラウドサービスは汎用的に使われるものであり、日本の放送というニッチな領域には今のところはまだ完全に対応しきれていないのが現状です。(年々部分的に対応は始めているので、何もやっていないというわけではありません。)

では、弊社ではどうするかというと、こういったクラウドサービスで運用できて、どこでも動くような仕組みが必要だと考えています。

コンテナ技術を使ったオーケストレーションや、放送設備の関係からオンプレミスでなくてはならないケース、幅広く対応し、クラウドサービスに依存しない形の運用が重要になってくると思います。クラウドの良さは、スケーラビリティだったり、ソフトウェア化することによるコストの削減など、効果が多い反面、使いどころを見極める必要があります。

また、最近では、ガバメントクラウドで話題になっていますが、現在主要なクラウドサービスはほとんど外資です。外資ゆえの為替リスクや、国政上のリスク、そしてSLA/SLOの問題を解決するためのマルチクラウドも今後も出てくるかもしれないので、そういったケースに備えるためにも、クラウドサービスにロックせずに、自社で内製で作るのは、我々のミッションとして掲げています。

そのほか、プロトコルや、伝送部分も内製で実装するため、何かトラブルが起きた際に解決がしやすくなったり、国際標準に合わせた試験的な取り組みもしやすくなります。(将来的には海外で販売するためにATSCやDVBを磨いていきたいです・・・笑)

もちろん、エンジニアのスキルはめちゃくちゃ必要だし、常に人手不足でありますが、いつかはメーカーの名だたる企業の中に名前が載ることを夢見ています!

そんな弊社ですが、エンジニアは常に募集中なので、インターンや副業でも構いませんので、ご興味がある人は応募いただくか、私のほうまでご連絡ください!

以上、会社のホームページに書ききれない、個人的な思いでした!

@yaminoma
NAXA株式会社 Founder / CEO。マルチメディアリサーチャーとして動画技術の研究なども行なっている。 Netflixで好きな番組は Test Patterns です。 何かあれば www.naxa.co.jp/contact までお願いします。