経済的に豊かになると、物質的豊かさが増す。物質的豊かさは主に消費する楽しさだと思う。香港とか、その塊のような雰囲気が漂う。
ただ経済的に豊かになった国でも、買えないものは割とたくさんある。
日本の経済は相対的に落ち込む一方だし、ここからバブル期のような高成長、現代アメリカのような高成長などもまぁ無理だと思う。円も長期では売りでしょう。
だけど日本は経済的に豊かになった国が金で買えない非物質的な資産がやけに多いのでは?と思ったりする。
具体は自然密度、社会秩序、福祉あたりが思いつく。これらは国土や国家の成り立ちに依存しているので遺伝子のようなもので後から付け加えることができない。特に北海道と沖縄が4時間で行き来できる距離に同時に存在している国だということはもっと驚かれていいのではないか。
こうした資産に安価にアクセスできる限り、多分国民の幸福度はそこまで削れないのだろうし、危機感から発奮するということもないのだと思う。
知人とこういう会話をするのがちょいちょいあり、話すと割とこの国どうすんねん的悲壮感が漂うが、実はどんな経済成長をしてもキャッチアップできないモノもある国なんだよなぁ、と思ったりする。
経済活動の主体である経営者としては国内マーケットが縮む一方なのはトホホでしかないのだけど、国民の1人としては違った感情を持つ。