自己肯定感が高いことはいいことなのか

yamotty
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自己肯定感が高いかと言われると高くない。では常に自分に否定的かと言われると常に否定しているわけではない。当たり前だが否定ばかりでは生きていけない。

自分が自分をどう見ているかというと、信頼と疑問を同居させている。信じ切るということはないし、疑いだけで埋め尽くすこともない。

そして最近気づいたのだが、自分を見る自分の目というのは、そのまま他人にも同じように向いている気がする。一定の信頼と一定の疑問。

100%の信頼も100%の疑問もどちらも危ういと感じる。

自己肯定感とはマジックワードのように使われている。一般的な捉え方として「自分のことを否定せず、疑わず、認めましょう」という方向に流れやすい。

加えて時代もあってか、自分を自分で肯定することへは流れやすいと思う。他者からの、他者へのフィードバックは自分が生きてきた30年でどんどん緩慢になってきた。

暴力、暴言、ハラスメントと括られ、強いフィードバックはする側の方がリスクを負う時代に。

もちろん不要なものは閉ざされるべきだが、中に紛れていた、他者に深く関わる時に有効だったものも合わせてなりを潜めた。

そんな時代に自己の肯定ばかりを謳うのは良いことなのか。人が「自己肯定だけ」に流れやすい、危うい環境だなと思う。

他者からは肯定の言葉しかなくとも、自分を自分で疑ってあげられないと、人としての進化はそこまでになりそうだ。

@yamotty
しずかなyamotty。 ブログ→ yamotty.tokyo