私の唯一にして絶対の推し、ZORNが半年をかけて反戦の曲を作成したドキュメンタリーということで、録画をしたものをやっと見た。

まずは、ZORNの制作の前提にある膨大なインプット量に感動した。
半年間で数十行のリリックを紡いだというが、80年前の戦火についての学習が多くの時間を占めたのだろうなと感じられる。
毎回の曲作りもこれだけのインプットをしているのだろうか。アトリエの机の上には参考書籍が幾冊も並べられ、横には広辞苑と万年筆、ノート。
戦火を逃げて孤児となった鈴木さんへのインタビュー。

インタビューの最後に灰皿をもらうZORN。お礼にクロムハーツのライターをプレゼントするZORN。

鈴木さん「想像できないでしょ。人って経験しないと想像できないもの」。
全くそのとおりだが、想像できない空間を伝えるのが詩の役割であり、ZORNはその責任と難易度に頭を抱える表情に見えた。
ZORN「想像できないでしょと言われたことに対して鈴木さんにアンサーを出す。」
そして曲の完成とほぼ時を同じくして鈴木さんが逝去。
「曲を聞いてもらいたかった」と鈴木さんの息子さんに話す。仏壇の前にはプレゼントしたクロムのライター。

今回のビートにNujabesを選んだのは、誰の意思だったのだろう。
Nujabesが生前平和を歌っていたからだという。知らなかった。
一方で、Nujabesは大好きだが、ZORNのフロウや、そもそもの日本語が乗せづらい気がした。ローファイで日本語がハマっているのは舐達麻くらいでは。
ところで、ZEEBRAはWANYSのキャップ、Tシャツを全く隠さずに着用している。一応覆面グループなんだけど。
つらつら見ながら書いたが、とても楽しめた。ツーマン武道館、絶対に行きたい。