今年は2度も大きめの怪我をした。夏にぎっくり腰、そして先日ハムストリングスの肉離れを起こした。どちらもデッドリフトが要因だ。
ぎっくり腰は重さを追いかけ、フォームをいろいろ試す中でやってしまった。骨盤のポジションをニュートラルではなく後傾してみるとどうなるのか、と興味本位で試し、広背筋の下部を壊した。
スポーツ外来的な鍼灸を近場で探し、治療に励んだ。治療は対処的なものだけでなく恒久的なものも行った。結論、筋肉の柔軟性が若いときより落ちてしまっているので、臀部や足首のストレッチを毎日2回欠かさずやるようになった。だいぶ体のパフォーマンスが上がってきた。
と思った矢先、肉離れを起こした。いつも通り早朝のデッドリフトをやりきって、ここでは怪我をしなかった。しかしその後長男の野球クラブに同伴し、ベースランニングで肉離れをしてしまった。早朝の5℃のグランドで、ウォーミングアップ無しでダッシュしたのが良くなかった。しかもデッドリフト後の緊張したハムストリングスで。
小学生たちの「矢本のお父さん早い!」歓声もマイナス方向に働いた。運動会で怪我するお父さんを地で行ってしまって本当につらい。あとグランドに出ると気持ちが22歳に戻ってしまう病気をなんとかしたい。
そんなこんなで治療とリハビリ生活に戻っているのだが、怪我をするといかに健康体がありがたいことか。中年の体では、怪我をしない状態をどれだけキープしながらトレーニングするかが一番大事だと痛感する。
そしてこれをメタ認知すると、ミドル層のキャリア論もこんな感じなのかなと思う。怪我が怖くない若い頃は、チャレンジはまあやってみたらいい。でも子どもがいたり家族を養わないといけない制約の中、キャリア選びで怪我ができない状態になると、チャレンジはしにくいのだろうな、等。
自分はそういうブレーキが壊れているところがあるので、子どもが生まれると起業しちゃうし、早朝に元気が余っている小学生と足の速さを比べてしまうところがある。
しかし色んな意味で怪我は痛い。そろそろブレーキも踏めるようになりたい。