最後のお弁当

yamotty
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2年と少し前まで、東京に住んでいたときは次男は保育園に通っていたが、大阪の子育てエリアに引っ越してきたときに一番初めにぶつかった壁が「保育園、空いてねぇ〜」問題だった。なので、共働きながら幼稚園に通うことになった。

幼稚園は親がいつでも子どもの支援に入れることを念頭に作られているところがあり、急なイベント参加があったり、告知のリードタイムが極めて短かったり、普段は14:30には帰ってきてしまったりと、保育園とはいろんなところで勝手が違った。延長保育を使いまくったり、夫婦でやりくりしてきた。

けれど、巨大な公園かとおもうような多様な遊具と広々とした園庭、体操クラブ、そして事情を理解していただいた園の先生方に助けられ、次男はのびのびと幼稚園ライフを楽しんだ。

毎日の送迎は自分がメインで担当したのだけど、次男は「行きたくない」とは一度も言わなかった。むしろ時が経つにつれ、園へ向かう足取りは軽やかになり、そしてダッシュになった。

そんな幼稚園では毎週金曜日が決まって「お弁当の日」だった。これも自分がメインで担当した。自分が出張の日も、4時に起きて変わらずお弁当を作り続けた。

次男は気に入ったメニューを繰り返し要望し、いつしかメニューは固定化された。スパムおにぎりが彼にとってのメインだった。

そんなお弁当ライフも今日がついに最後となる。

今日は卒園前の最後のイベントの遠足、そして今週金曜日は卒園式で、お弁当は不要。2年間作り続けた、最後のお弁当を朝から仕込んだ。

昨晩、次男は「今回のお弁当はメニューもいつもとちがっていいし、任せるから、秘密にしていてほしい。」と話した。

ルーティン化していたお弁当作りを、今回は初めて変えた。彼の大好きなブリカツ(※)おにぎり、唐揚げ、にんじんしりしりなど、昨晩からせっせと仕込みをして、お弁当を仕上げた。幼稚園最後のお弁当。

※次男がハマっている佐渡ヶ島YouTuberを通じて知った、佐渡ヶ島の郷土料理

帰ってきた彼がどんな感想をこぼすのか、今からとても楽しみだ。

そして気づいたら1週間を終えて卒園するのだろう。次の春から小学校に上がり、そして彼が溺愛する3人目の長女が保育園に行くことになる (無事入れました)。

子どもたちは新しい生活へ移行していく3月。私と妻はその準備で額と心に汗をかく3月。

@yamotty
しずかなyamotty。 ブログ→ yamotty.tokyo