初期品質が高いと、開発できる量が増える

yamotty
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公開:2025/8/7

直感的には逆に聞こえるかもしれないが、現実はこれだと思う。

開発したプロダクトがうまく行くと、初期開発に割いた時間よりそのプロダクトを運用する時間の方がはるかに長くなる。その長さは10倍では済まない。

開発したものの初期品質が、この運用に必要なリソース量に直接影響する。初期品質が低いと、たくさんの手が取られる。

加えて、リリース後に品質を上げるのは本当に難しい。運用に至ったプロダクトは継続的な改善・開発要求とも向き合うことになり、トレードオフがある。

初期品質の発射角度が、後々の運用リソースの必要量を大まかに決めてしまう。

そして世は大・DevOps時代。開発と運用は当然一体であり、運用リソースが増えれば開発リソースが減る。

初期品質を高めようと思うと、初期開発でケアすべき論点や工数が増える。誰だって1日も早くリリースをしたいが、この意向と逆行する。

しかし、初期品質が低いと、運用に乗ったあとの開発量が犠牲になる。

良いローンチとはなにか。

それは初期品質の必要水準をギリギリまで上げられたローンチではないかと思う。プロダクトはそれ以前に事業なのだから、ローンチは早い方がいいのは当たり前。その当たり前の中で、ギリギリまで初期品質を上げることに拘れるか。

@yamotty
しずかなyamotty。 プロファイル→ yamotty.me