実家方面からLINEで連絡が来た。祖母(故人)が、自分(yanbe)向けに人知れずひっそりと積み立ててくれてた定期預金③がとっくに満期を過ぎていて、金融機関から手紙が来たとのこと。
定期預金は満期を10年とか過ぎて受け取らないでいるとリマインド的な連絡が来るらしく、たぶん10年定期だから、つまり20年前とかに仕込まれたものということになる。このまま放置するとあと10年で失効してしまうとのことで、ありがたくいただくことに。このままインフレが進んで価値が目減りしてももったいないからね。インデックス投資とかに移し替えたらいいと思う。
祖母が自分たち孫向けに定期預金してるらしい話は、言われてみれば遠い昔に薄っすら聞いたことある気がする程度で、今生きてる家族たちは誰も覚えてないのだった。
金融機関だけは何十年も前のことをちゃんと記録・保全して、システムも入れ替えて、関わってる人のおそらく大半が入れ替わっても引き継いだ上で適切なタイミングでこうして連絡してきていて、すごいなと思う。
さて、孫向けに定期預金を積み立てる気持ちは、正直いまの自分にはあまりわからないけど、ありがたいと同時に、昔の人の親族(当人より下の世代)対する想い的なものはすごいなと感じる。世の中にはいろんな親族がいるので、一概には言えないけど、相対的に昔の人の方が親族=ファミリー感はあったと思う。
こういう上の世代による、尊い(?)というか、見返りを求めないお金の使い方を目の当たりにすると、相対的に今の自分は自分のことばっかりだなとなる。自分が60歳とか70歳ぐらい(祖母が定期預金⓵~③を仕込んだであろう時期)になるとまた変わるんだろうか。
過去の祖母の生活ぶりを思い出して、経済的に余裕あったかというと別になかったと思う。そもそも贅沢なことに興味なく、高齢で身体が動かなくなるまでずっと個人事業主として働いていたような記憶がある。宮沢賢治的な世界観だと思う。ちなみに自分の両親のうち父もそのタイプで、働く人としては結構な高齢だけどいまだに働いているし、自分も自分が知る限りそうなる気がしている。