『さるさる日記』という終了してしまったブログサービスに書いていた日記のアーカイブを久しぶりに見返していたら、17年前の今頃に書いた文章があった。
17年前もちょうど今頃桜が咲いていたんだな。そしてあいかわらず同じことを桜を見ながら思ってたりする。
タイトルの「ゴースト」は、アルバート・アイラーというサキソフォン奏者の曲名。
■2007/04/14 (土) ゴースト
家の近所では、今まさに桜が満開の季節。
ここしばらくは、時間を取って花に心を重ねるということもしなくなった。
桜の花を見て春を感じるというよりは、あの光景は時間を超越している存在であるような気がして。
「この世のものではない」
だから、桜を見るよりは、川の土手なんかの雑草の青さに暖かく鮮明なものを感じて、春が来たなと思う。
花見の名所なんかで、集団で群になって咲いてる奴らは、まあ豪勢だけれど、なんだか男らしくない。
何でだろう。政治的な、経済的な余分なモノがまとわりついてきてしまうからだろうか。
最近、余計にそんな気がしてきてしまう。
独りで咲いてる、こじんまりとした桜の木は、好きだ。
すっきりしていて、それでいてエフェクティブで。
そう。
アルバート・アイラーだから。あれは。
かっこいいっす。