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ito
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4/15

T先生からいまのところの摂取カロリーと、脱点滴をするための条件などを聞く。点滴を減らす(または無くす)ために、毎食に付いてくるメイバランスを飲むことになった。おなかの膨満感が最大の敵となってるわたしにとっては、なかなかにハードルが高い。それでもやっぱり点滴をしていると不自由なことが多いし、それに頼りたくはないので、がんばるしかない。わたしのいまの摂取カロリーは生命維持にギリギリ必要な分だけだから、すこしずつ乗り始めている軌道からできるだけ落ちないようにしてほしいと念を押された。自分のことを客観視できないのは相変わらずで、いつかその認知の歪みも治っていったらいい。

O先生には自分の気持ちの面をたくさん話すことができてよかった。先生と向き合うときにはいつもどこか穏やかな心地で終わることができる。とても信頼している。今週のどこかで心理士さんと心理検査のようなものをするらしい。ちょっぴり緊張する。

4/16

すこしずつ食べるようになってきて身体があたたまっているのか、寝汗をかいたり体温が高い日が多くなった。きのうは入院してはじめて摂取カロリーが2000を超えたらしい。T先生がよかったととても安堵してくださっていた。18日に予約をしている心理検査のために脳のCTを撮る。結果になにも問題はなくてよかった。じわじわ空腹感が広がってきているのを感じるけれど、まだまだ食べるのがこわい。板挟みになっているようないまの状況がとても苦しい。

4/17

やっぱり代謝が上がってきているようで、食事中にぽかぽかと身体があたたまって汗ばむようになってきた。身体の仕組みっておもしろいなとおもう。きのうも2000キロカロリーを超えていたみたい。常に満腹状態で苦しい。自分の中にある恐怖心や抵抗感のすべてをこの入院で手放すのはきっと難しいから、こわさを感じても大丈夫だと自分に語りかけてほしいと言ってくれたT先生の言葉を、できるだけ頻繁に思い出すようにしたい。

きょうから『いつかたこぶねになる日』を読みはじめた。すこし前から新人さんたちが研修として病棟内を訪ねるようになって、その微笑ましさににこにこしちゃう。