3/26
雨がよく降る日。きょうは朝から採血や心電図・レントゲン検査でバタバタとしていた。結果はおおきな問題もなくすこしだけ安心。すこしでも食べやすいものはあるかと訊ねられて、きょうから食事に果物がつくようになった。看護師さんとちいさなステップのための目標として、この日からの3日間でせめて果物は食べられるようにがんばってみようと約束をした。
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3/27
ひさしぶりの青空がうれしい。入眠前の薬の量が増えたからか、眠気が絶え間なくやってきて、朝ごはんを終えてからも1時間半ほどうたた寝。ミカ・カウリスマキ監督の『世界で一番しあわせな食堂』を観た。寝起きのぽんやりとした気持ちによく馴染む、とてもいい作品だった。
O先生とT先生の話し合いの末、水分・栄養不足とそれに伴う腎臓への影響を防ぐために、きょうからしばらく点滴を落とすことになった。針を通すときは採血よりも痛みがあって、血管を伝っていく液体のひんやりとした冷たさにおっかなびっくり。父からもらったメッセージをおまじないにする。ちょっぴり涙がでた。
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3/28
点滴2日目。きのうは昼過ぎに始まったのが、これからは朝からお昼にかけて落とすそう。針の刺さっている箇所にうまく言い表せられない痛がゆさがあってもどかしい。看護師さんからの提案を受けて、お昼の主食の形態をすこし変えてみたら、なんとお蕎麦が出てきてびっくりした。まさか病院食で麺類が提供されるなんて。3口ぶんくらいではあったけれど、すこしでも食べられてよかった。