毎日同じ事の繰り返し、同じルーティンで、日々が流れ、また同じように続いていく。そんな単調な毎日の中で、小さな喜びや発見を見つけながらも、また同じ日々が続いていく。
ただ時に見せる感情の揺れ、誰にもでもある、心が動かされる瞬間、動かざるえない瞬間。
同じ毎日なんて無いけど、何だか毎日が同じように見えたり、同じであることで当たり前に思ったり。また同じことで悩んだり、同じであるために変化を嫌ったり、その割に同じ日常を何処かでつまらなく感じたり。
自分にとっての今度は結局ない。今度って言ってるけど、今度はもう無い。そんな時に自分は今度って言っている。今度っていつなのか。今は今。
そうか今しかないんだよ、今って。
自分はそう思ったんだな。
今日は奥さんが子どもと実家に帰ったので、昼からランニングし、午後からようやく、ヴィム・ヴェンダースの「Perfect Days」を観てきた。
きっと君は見たほうがいいよって言われて、繰り返しの中から小さな喜びや変化を見つける事なんだろうなぁと思ったけど、きっとそこじゃなかったんだと思えた。頭や心の中に風を通すような、空気を入れ替えるような、そんな時間を感じれた気がする。
ニコとの「ここ、ずっと行ったら海?」のシーンも良かったし、「なんでずっと今のままでいられないんだろうね?」のスナックのママの言葉も良かった。影が重なると濃くなるのも良かった。また音楽も良かった。
銭湯には行かなかったけど、一人で湯船にゆっくり浸かって、そうっと顔を沈めてみたくなった。そんな一日でした。おしまい。