昨日の「とても素敵な企画」、これです!
ぐうぜん見かけて心惹かれて飛び込み参加したのですが、こうして載せていただけてありがたいかぎりです……皆さんのたくさんの素敵な愛の中にわたしの愛も埋もれることができてうれしいうれしい やわぬのが詠んだのはこれだ!
デザインがものすごおしゃれ!!!ヘリオトロープ(文字の色)も丸ゴシック体も超かわいいね……自分の短歌をこんなふうにスタイリッシュにまとめていただいたことなかったので感動しました、こんなに輝けるんだね君たち……
ALTを付けようとしたのですが文字数が足りない。じゃあ一首ずつ載せていくついでに、一言ずつその短歌についてお喋りしましょうか!しま〜す!
1.“愛軽い女ファン”ことあたしから一生分の一瞬の愛
一番気に入ってるしインパクトもあるかな?と思い、これを一首目に選びました。ド真ん中ストレートの皮肉ではあるんですが、抱えきれないほどでっかいでっかい愛を頭上に掲げながら「今からこれあげるね〜っ!!!」って大声で叫んでる、みたいなイメージで書きました。この一回放り投げて終わりかもしれないけど、それでもわたしはあなたを心底愛してたんだって言ってもいいじゃん。そういう気持ちです。
2.跳ねる音・暗闇に風穴空けて・本当なんてぶっ飛ばしてく
クリープハイプというバンドへの歌です!「本当なんてぶっ飛ばしてよ」という曲に、項垂れて足を引きずりながら帰るような苦しい夜を何度も支えてもらった、その幸せを思って詠みました。このテンポ、夜道をバレない程度に小躍りしながら歩くのにちょうどいいです。MVも超かわいくてだいすき!
クリープハイプ -「本当なんてぶっ飛ばしてよ」(MUSIC VIDEO)
3.真夜中をきつねの形に切り取って射した陽のこと希望と呼ぼう
クリープハイプのベース担当・長谷川カオナシさんに宛てて詠んだ歌です!彼の奏でるベースの音色のうつくしさと芯の強さ、そして思慮深くて真面目かつユーモラスな彼の人柄にすっかり心を奪われています。あと「BASS MAGAZINE Web」で連載中の『クリープハイプ長谷川カオナシのレトロゲーム喫音堂』の動画を毎夜再生してはにこにこしています。そんな夜のことを詠んでみました。月の逆襲。
【レトロゲーム喫音堂】第9回『レトロゲームのウォーキングベース』
4.血も親も不幸のかたちも選べない だから選んだ 君を選んだ
FE風花雪月に登場するキャラクター・シルヴァン゠ジョゼ゠ゴーティエに宛てた歌です。ゲームの筋書きによって彼はいろいろなものを背負っており、そのシナリオをねじ曲げることはわたし/主人公にもできないのですが……それでも、どうか彼に笑っていてほしいし、すこしでもその荷を一緒に背負いたいから、わたし/主人公は何度でも彼の手を取って夜明けを見るのだ、という決意を詠みました。
5.青鹿毛を駆る篝火が「せんせい」とおれを呼ぶから人間でいる
ダークナイトという兵種についたシルヴァンはすごく強くてかっこいいのですが、わたし/主人公のことを「せんせい」って呼んでくれるときはすごくかわいいんです。だからわたし/主人公は悪魔じゃなくて人間でいられるんだろうな、と思いながら詠みました。
6.神様の椅子に背を向け生きてゆくあなたを追って初めて生きた
「相棒」という刑事ドラマに登場する警察官・神戸尊に宛てて詠んだ歌です。「神」という名を冠しながらもその椅子には座らず、人間として苦しみながらも正しくあろうとするその気高い姿を追って歩み始めたときわたしは初めて、わたしを生きている、と感じられて……そのときの、全身をじんわり満たしていった生の実感を詠んでみました。
7.延々と永遠いのる のろいだと分かっていても消えてあげない
神戸尊がドラマの主役であったころはもう既に過去だとみなされているのですが、それでも彼がこの作品に、この世界にずっと生き続けていていてほしいなって唱え続けるわたしの自分勝手ないのり/のろいを詠んでみました。
8.自由でないひとに自由を祈ること この世のケーキすべて並べて
神戸尊の誕生日にあたって、物語のいちキャラクターである彼にとっての「自由」ってなんなんだろうと考えて……考えて考えた結果、わたしはこの世に存在するケーキすべてを彼の前に並べてあげたいな、と思ったのでそう詠んでみました。
9.いつまでも優しいままの警官がわたしの生を浮き彫りにする
何周年や何年目などの節目が訪れるたび、物語のキャラクターはずっとそのままそこにいてくれるのに当のわたしが遠ざかっていくんだな、と不思議な気持ちになるのですが、それを詠んでみました。
10.物語つづくあなたがいなくても それでもずっと、一生きっと、
これはもうそのまま、そのままの歌です。星野源さんの「知らない」という曲に影響されて書いた一首です。
星野源 – 知らない (Official Video)
えらい長い記事になってしまいましたね……選んでる時間はシンプルに楽しかったし、形にしてもらえて超ハッピーだったし、みなさんの短歌に胸を打たれたり思わず笑顔になったりする時間はすごく幸せだったし、一首ずつお喋りするのも新鮮でよかったし、とっても良い企画でした。今年はじめて知ったけれど、もし来年も開催されるなら参加したいくらいです。
最後になりますが、この企画を開催してくださった鷹野しずかさまにお礼申し上げます。ありがとうございました!
しいて言うならひとことコメントのところで「句」って書いちゃってるのがとてもはずかしい。一句ってたぶん俳句の方ですよね??ねぼけてたな……はずかしい……首だよ首……