創作活動における様々な疲れが重なりメンタルが結構ダメな感じになっていた。
「SNS疲れ」と一言には括れないけど、大枠でざっくりとはそんな感じで、たくさんの人が居て賑やかなSNSの中で凄い人たちに囲まれ、自分がそこに居る価値や自身の作品の評価を、(そうしたくなくても)相対的に判断して「だめだ」という感情に囚われてしまい、へろへろになっていた。
横並びにされてカテゴリーの中で「選ばれる/選ばれない」を気にしないでいたい、誰が人気があって自分には何にも出来なくて…とか、閲覧数がどーのこーの反応がありーの無しーのみたいな事を気にしたくない… そんな場合どうすれば良いんだろ~~となっていたら「こういう所はどう?」と友人に言われたのが ここ「しずかなインターネット」だった。
以前別の友人が日記帳代りに使っているのを見たことがあったけど、どうやら「書き散らし」の内容はかなり自由らしく、二次創作を載せている人も少数ながら居るようだった。
しずかなインターネットの思想に共感できる
プラットフォームのQAや開発者さんの投稿をざーっと見て、しずかなインターネットの方針というかサービスの思想にまず共感できた。
しずインには、プラットフォーム内で別のユーザーの投稿を探すような全体検索機能や記事一覧を出すような機能が無いが、それについてはこう語られている。
競争につながる要素を排除したい
ノイズが目に入らないようにしたい
記事一覧ページを作るとき、全員が納得する表示順やフィルタリングの仕様を決めるのが難しいと考えています。
ランキングを作ると、大なり小なり競争が発生することになります。そしてランキングのアルゴリズムは何かしら偏るのでハックすることが可能になります。SEOのハックみたいな感じですね。
また、このプラットフォームを「コミュニティにはしない」という方針も発表されている所に好感が持てた。
コミュニティにはしません
多くの投稿サービスは成長するにつれて「よりユーザー同士の繋がりが増えるように」とコミュニティ的な機能を増やしていきます。
しかし、このサービスはコミュニティにはしません。自分の空間と他人の空間が区切られている「すこし物足りないけど落ち着く場所」にしたいと思っています。
私がSNSで疲れているのはまさに「強制的な競争への参加」「競争心へと煽り立てられる構造」だったり、「他の人を気にして比べて、相対的に自分の無力さを味わう」という部分だと思ったので、このサービス設計や運営方針はかなり自分にフィットするなと思った。
他人と密接に繋がったり、「繋がりやすく」するのではなく、他人と自分のスペースはかなりクローズドに分けながら、プラットフォーム上の「購読」などではゆるーく気になる人を追うことはできる、この塩梅がとてもいい感じだ。
しずインのここ好き
ログインして初めて見たページはこれで、そこで綴られるメッセージが既に優しく心地いいなと思った。なんか、この静かな場所はあなただけの安全なスペースだよ、と言われているようでね…。
控えめにゆるく追うことができる
しずインを検討する前「もう個人サイトに引きこもるとかで良いんじゃない?」とも考えていたのだけど、私が個人サイト好きなのとは裏腹に世間一般的には「個人サイトに日参して作家を追う」という文化は現代では既に消失している。
自分がひっそりとできる静かな場所が欲しいし他人を気にしないように気楽では居たいけれども、別に「誰にも作品を見せたくないぜ!!!完全鎖国!!!」という心持ちなわけではない。
個人サイトにひっそりと作品を置けば「不特定多数と一緒に一覧化されたくない(そして比較されたくない)」という願いは叶うが、その結果誰にも見られないのでは、それもちょいと違うかったりする…。それならオフラインで落書き帳に描いて公開しないのと一緒かも、という。
今はRSS使って個人サイトの更新を定期で拾ってる人なんてほぼ居ないだろうし…個人サイトでは「見たいと思ってくれた人」が気軽に追う仕組みが足りないのだった。
その点で、しずインでは気になる人を「購読」することでゆるーく追えるのが良い。他人の記事ページ下部に表示される「ひかえめなニュースレターで購読」というボタンラベルの言葉も優しくて良いよね。一応タイムラインもあるので、時系列で追うこともできるっぽい。
あと、ここも好き。購読されたやなんやで通知が相手に行かない/自分に来ないところ。
誰かを購読したときに相手に通知は飛ぶ?
「ひかえめなニュースレター」で購読したとき、相手に通知などは送られません。ただし、執筆ダッシュボードから自分を購読してる人の一覧を見ることはできます。
「いいね・シェア数」とか、その通知とか、そういうの全部「もうええ…」だったのでまさにこういう静けさが必要。
ユーザーページに行っても誰にフォローされてるとかフォロワー数とかそういう情報が外から見て無いのも助かる。
タグ検索が自分のページに閉じるところ
記事に対して自由にタグをつけることができるが、この付けたタグによってプラットフォーム全体で同一タグに括られることがない。どんなタグをつけても、今の所それをフックに他人にタグ検索等で辿り着かれることは無く、あくまで自分の記事の分類と検索に使える所が良いね。
アクティビティ
Githubの活動履歴みたいで好き。
こんな機能もあれば良いのになー。今後に期待
連続的に記事を見ていきたい時の記事内ページネーション(今は記事ページ⇔ホーム⇔記事ページを行き来しないといけないのが若干読みにくさあるかも)
記事の一部を畳むような機能(これはなんかそのうち来そう…)記事内でワンクッションしたい時もあるように思う
そんなこんなでフィーリングの合うサービスだなぁと思ったのでスポンサー登録(有料版サブスク)もした上でしばらく使ってみようと思った。
有料登録すると自分のページのカテゴリー仕分けがし易くなったり、記事の限定公開や検索除けができるみたい。良いね。