在宅勤務。1月が終わりかけている。
3年くらいかけて少しずつ進めている仕事があり、それが年内に終わる予定。それに最後まで付き合うのが今の自分の役割なので、全てが終わったら次の定期異動でどこかにすっ飛ばされると思う。恐らく来年の4月ではないだろうか。なかば「すっ飛ばす」とか、何なら「すっ飛んだ方がお前のため」くらいのことを言われているし、おれがおれの上司でもそうするだろう。セオリー通りの人事異動が今から見えてしまっている。
東京に帰ってきたのが2016年だから今年で9年目だ。かつてよく遊んでいた東京の友達と全然会わなくなってしまったり、全く別の新しい友達ができたり、面白いくらい付き合う人たちが変わった。インターネットがどれほど発達しても赤羽から西川口まで歩けば相変わらず1時間かかる。物理的な距離感はいまだ有効であり、次の異動でも縁が切れてしまう人が必ず出てくる。残念だけど、これはきっと仕方がないことなのだろう。
「あいつどうしてるかな」と色んな人たちに対して思う。一週間しか在籍しなかったバイト先の店長とか、研修でちょっとグループが一緒になっただけの誰かとか、「なんでこの人のことを自分はいつまでも覚えているんだろう」というような人たちが頭の中に何人もいて、ふとした時に彼らのことを考えたりする。逆に、中学や高校でめちゃくちゃ仲が良かったはずなのに、卒業から一度も会っていない連中もいる。連絡をとろうと思えばとれるし、飲みに行こうと思えば行けるはずなのだが、あえてそうしない。多分これはダメなことで、本当は今すぐにメールのひとつも出した方がいいのだと思う。
「誰がいつ死ぬかわからない」なんて大袈裟なことを言うまでもなく、人は引っ越したり忙しくなったり新しい恋人ができたりして、結構簡単に会いにくくなる。だから会いたい人にはなるべく会った方がいいし、伝えたいことはすぐに伝えた方がいい。と、そういう毎度お馴染みの結論になる。後悔は少ない方がいい。