妊娠しなければ分からなかったことがある

椅子
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妊娠は未知の領域だった。この度妊娠して、その未知の領域をついに切り開くこととなった。

妊娠するまで知らなかったが、つわりはおかしい。ヤバすぎる。冗談じゃなく、交通事故に遭った時よりも、これまでのどんな体調不良よりも、自分にとっては苦しいものとなった。ドラマでよく見るつわり、あれは嘘すぎる。出来れば正確に演じて欲しい。あんな綺麗なものじゃない。24時間強烈な吐き気と戦い、1時間に2、3回はトイレに駆け込み(正確にはフラフラの足取り)マーライオンする生活。あまりにも辛いので、もう何もできない。何か飲んでも食べてもマー。何も胃に入ってなくてもマー。ていうか何もしなくてもしてもマー。いい加減にしろよ。7kg痩せました。

妊娠11週終わりがけにしてやっと、少し良くなったのでこの文章を書けている。ちなみに病院で点滴も受けたが、あまりに私が点滴嫌いなので1回しか受けていない。入院は絶対にしたくなかった。なぜなら、本当に幸運なことに、パートナーが全力でサポートしてくれたので、絶対に家の方がまだ楽に過ごせると考えたからだ。ただし、人によっては絶対入院が必須な場合もあるため、これは一概には言えない。入院でかなり楽になる場合もあるそうだ。尚、このように入院レベルとなると、つわりではなく、「妊娠悪阻(にんしんおそ)」という診断がつく。多分私は妊娠悪阻四天王の中では最弱くらいの存在…。もっとひどい人はこれが産むまで続くとか恐ろしい話を聞いた。申し訳ないが、こんなもんもう一回経験したくないので、うちはひとりっ子確定です。たぶん。

これだけは言えるが、つわりの妊婦に絶対に間違っても「気の持ちよう」とか「気分転換したら?」とか「病気じゃないんだから」とか「いつか終わるんだから」とか言ってはいけない。ていうか言われたらブチ切れていいと思う。1日が長く、何もする気力は起きない。1分1秒でも時を進めるしか、つわりから逃れられる方法はないのだ。気分転換なんかできませんでした。ただ、吐き気にじっと耐えるかマーするかの2択。いつか終わるって、いつ終わるの?こんなのを2ヶ月経験するだけでもう暴れたくなります。暴れたら吐くけど。

そんな無限の暗闇を照らしてくれたのは、同じような、またはそれ以上の体験をした人たちのブログやSNSの文章、漫画などでした。冗談じゃなく、泣けました。通院しても、ぱっと見自分ほど具合の悪そうな妊婦さんはいなかったけれど、この世界のどこかにはたくさんつわりの重い妊婦さんはいるのです。名前も顔も知らない皆さま、本当に本当にありがとうございます。あと、パートナーと友だち!!パートナーのもはや介護と、友だちの優しいメッセージや差し入れにはかなり救われました。

さて、恐怖はつわりだけではない。私の場合は高齢出産となるため、様々なリスク要因があり、それらがチラチラとこっち見てくるのである。こっち見んな。まず、妊娠高血圧症、妊娠糖尿病のリスク。妊娠前、血圧は常に低く、血糖値なんか引っかかったことは一度もない。にも関わらず、なんかギリギリの数値や、これアウトなんじゃない?という結果を叩き出してくるのだ。これらは実際になってしまうと、非常にやっかいなのである。徹底した食事管理や、下手すると管理入院、自身でのインスリン投与などなど。もちろん、胎児への影響もありまくる。初回の血液検査の結果を見てわりと戦々恐々としている。

その上、今日久しぶりに外を歩いて気がついた。およそ1ヶ月半ほぼ寝たきりだったためか、しばらく歩くと信じられないくらい坐骨や骨盤のまわりが痛くなった。さらに、腰も痛い。早く骨盤ベルトを買わなければ…と思っています。それにアホほど疲れやすい。まだ完全につわりが終わっているわけじゃないのもあって、妊娠前のようにたくさん歩いたりは、まだしばらくできなそうだ。

多分これらも序の口なんだろう。まだまだ分からないことばかりだ。とりあえず、「つわりまだおる…」とはなっているので、早く退散していただきたいところです。

@yee_suh
思ったことを自由に書きます。