先日、 VS Code Conference Japan 2024 に基調講演としてご招待いただきまして、久々に登壇させていただきました。
Marp 関連の紹介は度々やってきましたが、 Marp for VS Code に関する紹介は初だと思います。何はともあれ、盛り上がったということです☺️
次の登壇の機会に備えて、『発表の時これやっておけばよかった!』をメモしておきます。
仮想外部モニタの準備
今回は StreamYard での配信だったので、外部モニタを繋ぐことがありませんでした。
Marp のプレゼンターノートは、マルチモニタ環境を前提とした挙動になっています。StreamYard なら Chrome のタブ単位で配信することができるので、結果的には問題無いのですが、もしPC画面を映すデモがあったら、切り替えが面倒だったかも。
また、 Logicool の SPOTLIGHT PRESENTATION REMOTE を持参していたのですが、タブを配信する関係で、ソフトウェアで画面にオーバーレイするタイプのレーザーポインター機能が使えなかったのも痛かった。
なので、もし次登壇する機会があったら、仮想外部モニタを用意しておくのが良さそうです。StreamYard の画面上でも『2画面モニターを接続することをお勧めします』と出ますしね。
解決策
ハード的に解決するなら、HDMI ダミープラグ / USB-C ダミープラグ。
Mac なら、以下のようにソフトウェアで解決するという手もあります。これもっと早く知っておけばよかった…!
もし iPad を持って来てたら、それを接続してても良かったかも。
トランジションはもっと控えめで良い
スライドには、(割と近年に実装された)フェードトランジションを適用しています。「Marp のデモ」という側面もありますので。
また、セクション毎のタイトルを示すスライドにも、テキストが移動する動きを持たせています。
これは「今話しているテーマは、常に左上に出ているよ」ということを暗黙的に示すための、マイクロインタラクションですね。
ただ、実際やってみると…
StreamYard の配信はアニメーションとの相性が悪く、フェードトランジションがコマ落ちしてしまっていた
テキストが移動するトランジションは比較的大きめの移動になるので、動きのあるスライドが苦手な視聴者には少し酔いやすい
フェードトランジションそのものは問題ないのですが、おそらく、StreamYard が画面に大きな変化のない画面共有に最適化された配信方式になってて、動きのある画面でコマ落ちが発生しやすい、と推察されます。
会場でも StreamYard の画面を映していたので、結果的に満足いくフレームレートでトランジションを見せられなかったのは残念。
ヘッダーに移動するトランジションは、ヘッダー自体がそこまで目立たないデザインになってるので、蛇足だったかな。ここの必要・不必要は、場数を踏まないと、効果があるかの判断が難しいポイントですね。
Marp 自体、元来より静的スライドの生成を重視したツールなので、動きのあるスライドは「おまけ」的な機能なのですが、こういう扱いの難しさを鑑みると、そんな位置付けで正解なのかも。