ビックカメラのテーマソングって何で変わっちゃったの?

Yuki Hattori
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最近ビックカメラに行ってる人ならお気づきと思いますが、「♪不思議な不思議な池袋~」でおなじみのテーマソングはもう使われておらず、新しいテーマソングに置き換わってます。

ビックカメラ曰く「時代の変化に対応するため」とのことです。

同社がテーマソングを刷新したのは2023年7月末。理由について同社は「時代の変化に対応するため」としている。

が、『いくら時代が変わっても、今まで聴き馴染みのある曲を、こんなばっさりと変える必要なかったのでは?』と考えるかもしれません。

というか、私が実際そうだったので、ビックカメラが言う『時代の変化』を紐解いてみました。

いつまでもあると思うな「東が西武で西東武」

♪不思議な不思議な池袋 東が西武で 西東武

旧テーマソングのこの歌詞は、言うまでもなく

  • 池袋駅東口の「池袋西武」

  • 西口の「東武百貨店」

のことを指しています。

さて、ここで主にひっかかるのは「池袋西武」

記憶に新しいかもしれませんが、2023年8月31日、池袋西武全館でストが決行されました。セブン&アイによるそごう・西武の売却等を含めた一連の再建案に、労働組合が反発の意を示したわけですね。

明くる9月1日、そごう・西武はアメリカの投資ファンドに売却。

池袋西武は今後、百貨店とは別業態の力を借りて、再建を図ることが明らかにされています。その核となるのが、ヨドバシカメラです。

そう、池袋西武の多くのフロアは、(未だ反発も根強いですが)今後「ヨドバシカメラ」になっていくのです。

もう一度、ビックカメラのテーマソングを考えてみましょう。もし「♪東が西武で~」がそのままなら、同業他社のことを暗に歌ってることになってしまうわけですね。

そうなってしまえば、歌は変えざるを得ません。

これこそが、ビックカメラが言及する「時代の変化」というわけです。

まぁ、「そんなん説明しなくてもわかるわ!」という人が大半だと思いますが、こうやって噛み砕いた上で、池袋の行く末を考えるのもまた一考なわけで。。。

余談

東武のほうは?

「東武は曲の変更に影響しなかったのか?」と言われれば、そうと言えない面もあるかもしれません。

2021年8月から東武の4Fには、近年勢いのある家電量販店『ノジマ 池袋東武店』が出店しています。

その規模を考えれば、2021年の時点では、ノジマの存在は無視できたかもしれませんが、池袋西武全体にヨドバシが攻勢をかけてくるとなると、違う危機感が生まれますよね。。。

池袋のシンボル

新しい歌では、西武・東武に代わる池袋のシンボルとして「ふくろう」(いけふくろう)が歌われています。🦉

♪ふくふく ふくろう いけぶくろ

ご当地バージョン

(ヨドバシもそうですが)ビックカメラの以前のテーマソングは、各店舗によって歌詞が異なるご当地バージョンがありましたよね。

しかし今のところ、新しい曲は全店で統一。地元のお店の歌詞に慣れ親しんだ人にとっては、ちょっと寂しいですね。

報道によれば、今後はご当地バージョンも検討しているとのことです。今は新しい曲の周知期間ということでしょうか。

今後は従来のような店舗ごとのバージョンを増やすことも検討するという。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC102AX0Q3A810C2000000/