おひるねしてたらスマホの緊急地震速報がけたたましく鳴って飛び起きた。急いでテレビをつけたらNHKはすでに地震報道に切り替わっていて、すぐに津波警報が出た。
長い横揺れの中で少しぼんやりテレビを眺めたあと、部屋から出て父と母と話した。
テレビでは緊急地震速報が鳴り止まない。スマホは鳴らないが、東日本大地震のときのことが思い出され、とりあえず先にお風呂に入ることにした。
このあと、何がどうなるか分からない不安を消すためでもあった。お風呂に入って落ち着きたかった。
夜は、録画しておいた紅白を見返して、まだ見てなかった終盤部分を見た。
あのちゃんの衣装の文字を調べたり、うわさのYOASOBI『アイドル』を見たり。
ふと、昨年の紅白に出演していた人のほとんどを自分が知っていることに気づいた。企画物も含めて。
ということは、自分が全世代の真ん中あたりにいるということか。番組を作っている人たちも私と同世代くらいだろう。
一番、今の世の中を広く見渡している、いわゆる「働き盛り」の世代に自分が存在していることにハッと気づいた。
もしかして、今いちばんがんばらないといけない世代で、がんばれば世界を変えられる世代なのか?
どこに属して何をしているとかよりも、もっと大きな何か。
もっと大きなうねりを生み出す力と可能性を持っているのか?
そんな世代の渦中にいると知っても、単に私は私で、好きなものが突然変わるわけでも、部屋にある立派な積読タワーがなくなるわけでもなくて、それで良くて、その感覚が大事なんだと過去に大事な誰かから教えてもらった気がする。