国際女性デー。関連の報道を見かける割合が去年よりも多いのは、実際に報道が増えているからなのか、自分がより一層気に留めるようになったからなのか。
「この職場に電話をかけてくる人たちは男性が多いから、最初に電話に出るのが女性だと嬉しい」と言われ、「はぁ……。(はぁ?)」と思いながら仕事中の電話に出ていたことがある。
そういうことのために「私」はここにいるのではない。「女性」の仕事をやるために私は雇われたのか?一般事務で?
別の職場では、やはり事務の女性がいち早くかかってきた電話に出て用件を聞き、ほかの社員へ電話を引き継いでいた。
中小企業の一般事務の仕事には「ゴミ捨て」「掃除」もあった。今はどうなっているのだろう。
会社に出社して仕事の前に掃除をしているのに、帰れば掃除がされていない自分の部屋が待っていた。やりきれなかった。
国際女性デーのモチーフといえば、ミモザの花。イタリアの男性は、女性に感謝の意を込めて、この日にミモザの花を贈るらしい。
ミモザの花言葉は、「感謝」。
社会のしわ寄せや歪みは、強い者のところには現れないし、視界に入っていてもそれがそれであるとは気づかないのだろう。
労働や収入って一体何なのだろう。