スイミングスクールのレッスンで泳いだあとにアイスを食べている甥っ子の写真を「みてね」のアプリで見て、時代が変わっても変わらない景色があるものなんだな、と思った。
私も幼少の頃にスイミングスクールに通っていて、泳いだあとはおなかが減った。当時、スイミングスクールにあった食べ物の自販機はアイスのみで、いつもレッスンのあとにはアイスを食べていた。
私は幸運だな、と思う。家があり、自分の部屋があり、あたたかい布団がある。
浪人生の夏、予備校の休み時間に気持ちが耐えきれなくなってその場にいることができなくなり、誰にも何も告げないまま、なぜか途中でケーキを家族人数分買って家に帰ってきてしまった。家に帰ってきて大泣きした。
そんなときも、私はこの症状をどこの病院で診てもらえばいいのか知っていた。その科の診察券も持っていた。
中学で不登校になり、近所の小児科の先生から大学病院にいる臨床心理士の先生を紹介してもらい、通院していたからだ。
中3から高校1年の途中まで。高校の勉強が忙しくなり、今の自分にカウンセリングは必要ないと思って、自然と足が遠のいていった。
1時間、自分のことを話し続けるのは苦痛でもあった。今のカウンセリングはもっと違うのかもしれない。なんせ20数年前のことだから。