ブログのように文章を投稿できるメディアプラットフォームnote。
noteにある「マガジン」という機能は、投稿した記事をカテゴリごとにまとめておける、いわばフォルダの役割をもつ。
週1~2ペースで更新しているわたしのnoteでは、訪れたカフェ・喫茶店やパン屋の記録をしているので、投稿する記事に応じたマガジンを作成している。
カフェと喫茶店
パン屋とベーグル店
旅行と街さんぽ
頭のなかと心のなか(食にまつわるエッセイ)
公開設定しておけば、誰でもマガジンを閲覧でき、気になるテーマを一気にみられる便利な機能だ。
マガジンが便利な理由は、投稿した記事をカテゴリ別にまとめられるからだけではない。非公開にしておけば、誰にもみられず自分だけの「まとめフォルダ」をつくれる。Instagramでいう保存済みコレクション、Xではブックマークにあたる活用法だ。
noteに投稿せず、閲覧用(いわゆるROM専)としてアカウントをつくっている方をちらほらみかける。閲覧用アカウントならほぼ100%非公開のマガジンを作成しているはずだ。最近、noteアカウントをもつ方が非公開マガジンをどう活用しているのか気になっている。
ちなみにわたしの非公開マガジンは6つある。
read later:時間があるときにゆっくり読みたい記事
study・idea:くらしの学びとマネしたいアイデアが掲載された記事
eat / daily:食や生活にまつわる「いいな」と思った記事
trip:「いいな」と思った旅行記
clip:テーマ問わずまた読み返したくなった記事
work:仕事にまつわる記事
おしゃれにまとめたいという安直な理由から、英語でマガジン名をつけている。
6つのなかでは「read later」が一番使用頻度が高い。「パッと目について気になるけど、今は時間がないな」というときに保存しておく場所だ。
カフェやパンをはじめとした食にまつわる話題や旅行は、一番興味のあるテーマ。文章のリズムや言葉の選び方など、読んでいて心地いい・なんかいいなと感じた記事を「eat / daily」や「trip」に保存している。
語彙力がある、表現がうまいなどの技術だけではなく、その人の個性が透けてみえるような文章が好きだ。
正しさを重視するあまり、人間味を感じられない文章になってしまうという自分の弱みを克服するために、感覚的な「なんかいい」を大切にしたいと思ってマガジンをつくった。
自分の文章におもしろみがないなと感じたときにパラパラと読み返し、感覚的なときめきを呼び覚ますようにしている。
小学校の頃のプールの授業を思いだした。先生がプールに投げる、多面のカラフルボールをもぐって拾う遊びがあった。太陽の光がプールの水に差しこまれ、ゆらゆらときらめいてダイヤのようにみえるボール。必死に手をのばしてつかみにいく。いろんな人のnoteを読んでいるときは、宝物を集めているような感覚に近い。
非公開マガジンは、心の片隅にそっと置いておきたい記事であふれた宝箱だ。Instagramの保存済みコレクションや、Xのブックマークよりも、ていねいに選んだとっておきが集められている。
みんなはどんな記事を秘密の非公開マガジンに集めているのだろう。