今年は暖冬らしいとTVの情報を聞きながら11月が始まった。
叔母は数年前から東京で一人暮らしをしていたが、大型連休からすこしずらしたタイミングで福岡に帰ったりしていた。
だが、今年は体調が悪く11月に入院すると聞いた。
家系的にお爺ちゃん、お婆ちゃん、親も癌になりやすい体質で、お爺ちゃんは食道癌で無くなったが、お婆ちゃんも親も良性のもので、癌ではなく何事も無く手術を越えて現在は元気なので、入院と聞いたが少しの心配するだけだった。
自分は12月に参加するイベントの事でいっぱいで、今年やりきれなかった創作のグッズを出すのだと意気込んでいた。なんなら来年来たときにグッズ見せたいな、位にしか思っていなかった。
だが、出血が酷くて少し早く叔母が入院する事が決まったと、11月8日頃に聞き、親が我慢せずに早く入院するべきだったんだよと腹を立てていたのを聞いていた。
本当は少し前から痛い痛いと言っていて、でも入院が長引くと働けないしお金も無いからあまり長期間入院したくない、と言う理由で痛いと言い始めてから1ヶ月後位に入院が始まる予定だった。
心配だったが、でも叔母は看護師だったので我慢できるのなら、そんなにひどく心配しなくていいのかなと何処かで思っていた。
叔母が我慢強すぎる事を、忘れていた。
11月8日に入院と連絡があり、それから次の日。11月9日。それは急に冷え込んだ夕方の頃だった。親に病院から突然電話がかかって来た。叔母が脳梗塞を起こした、と。だが脳外科医は別の手術をしていて、手術出来るのは1時間後になると。出来るなら明日にでも会いに来た方がいいと。担当の看護師がそう言っていたらしい。
次の日、親は朝イチで福岡から東京へと向かった。自分は姪とは言え、親とお婆ちゃんやもっと叔母に近い人間が向かって居たので一緒には行かなかった。行きたかったけど、言えなかった。行ったところで何も出来ずにただただ泣く事しか出来なかっただろう。
11日にはもうお医者さんからなす術が無いと伝えられた。レントゲン写真は脳の3分の1が真っ白だったと後から聞いた。
まだその時の自分はまさかなって気持ちで、不安と少しの覚悟はしていたが、死ぬなんて信じていなかった。回復してリハビリ大変だ〜ってやれやれと笑っている叔母を想像していた。
叔母は三姉妹の末っ子で、親が真ん中で、11日に長女が東京へ到着したらしい。その日は叔母の家族全員が揃った。
そして次の日。12日の20時、親から「叔母が逝った」とシンプルなラインが来て「あぁ、駄目だったんだな…」と実感が湧かなかったがそうぽつりと思っていた。
親が色々手続きをしていて、長女が側についていたがトイレに行ってる間に一人で息を引き取ったらしい。
叔母らしい、と思った。
それから火葬も東京で済ませたが、空きが無かったらしく12日に亡くなったが16日に火葬すると連絡が来た。次に叔母に会えるのは骨壷なのかと思っていた。その日の夜、寝る前に思い出を振り返ってこんな事あったな。こんな所好きだったなと静かに泣いた。
因みにずっと凹んでは居たけど丁度やってたONE PIECE全話配信に救われていました。ありがとうONE PIECE。
まさか2週目やるとは思わなかったよ。
あれから1週間経とうとしているが、まだ叔母には会っていない。
26日に親戚が集まってお別れ会と言うか納骨をするらしい。
親から色々と最期の話を聞いてジワジワと“現実”なんだなあと感じて来てしまい、20日の今日はふとした瞬間に思わず涙が出て気を紛らわせるけど、やっぱり泣いてしまう。
まだお別れに1週間あるし49日もあるのでゆっくりゆっくりと、噛み締めていこうと思う。
叔母はね、私が小さい頃に沢山面倒を見てくれて、看護師で力持ちで格好良いけど、可愛くて最近BTSにハマって去年来たときはずっと大きめのTVでライブ映像楽しんでたんだ。
私やいとこの面倒見てただけあって、子供の面倒見良いんだ。叔母の友達や仕事仲間から送ってもらった写真を見せて貰ったけど、子供に抱きつかれて笑顔だった叔母を見て涙腺弾けるかと思ったよ。
お喋りでたまにしつこい事もあったけど良い人で、看護師だから色んな人に感謝されてたし、看護師だから色んなお別れもしてたと思うけどそう言う話はあまり聞かなかったな。
スマホの画面ロックが中々解けなくてもう初期化しか無いかなと思ってたら、ポロっと解けたので中身を少し見せて貰った。LINEの名前がカスタムされてて身内や身近な人の名前の横に忘れないように年齢メモされてて、すこし笑ったけど私の誕生日は来月なので、このLINEの年齢を変えて貰う事なく私はずっとこの年齢なのか…と気付いて泣いた。
幼少期にあなたにひよこちゃんと呼ばれても〜!って言ってたけど今ではそれの記憶が大切で今の私の好きな色は黄色だよ。
伝える事は出来なかったけど黄色が好きなのはあなたの影響なんだよ。知らないでしょ、ふふ。