今年は個人開発者として独立するなど、変化の多い一年だった。後から何をやっていたのかを振り返れるように、いろいろメモしておこうと思う。
1月
業務で開発していたアプリのリリースが迫り、夢中で開発をしていた記憶がある。
2月
業務で任されていたアプリのリリースが完了し、肩の荷が降りる
諸々の理由から、個人開発者として独立することを決める
業務のスケジュール的にキリが良かった
就職してから、デザイン、マーケティング、マネタイズ... など、プロダクトの成長に必要な要素は実装以外にもたくさんあることを改めて実感し、それを全部やってみたいと感じた
学生時代よりもやりたいことが増えるスピードは加速したが、正社員として週5で仕事しながらだとそれを消化しきれないと感じた
3月
4月に退職することが決まったので、業務の引き継ぎを進める
「暗記メーカー」の開発スピードを向上させるため、これまで Kotlin/Swift で書いてきたアプリについて、 Flutter でのフルリプレイスを行う
2ヶ月ほど新規開発はストップしたものの、その後は2~3日に一度のペースでアプデができるようになったので、今振り返るとこの選択は自分にとって正解だったように思う
4月
退職して個人事業主になる
ChatGPT の可能性を感じ、早速プロダクトに導入してみる
↑についてのプレスリリースを書いてみる
5月
ゴールデンウィークの自由研究として、GPT-4 を利用したクイズアプリを作る(なお、ダウンロード数は全く伸びなかった模様)
プッシュ通知施策を始める
リマインダを設定できる仕組みにより、維持率を上げることができた
収益源を増やすため、サブスク機能を導入する
少しでも広告収入の足しになれば... という思いで追加したが、現状広告:サブスク = 1:1 ぐらいの比率になっているので、導入して正解だった
6月
A/B テストを導入する
自分の直感があてにならないことを客観的に分析できるようになった
レイアウト変更など、細かい変更を A/B テストしつつ試行錯誤する
主に「定着率」や「広告収入」の指標を見つつ、双方のバランスを保った状態を目指す
サービスの LP を新調する
7月
ChatGPT を利用したローカライズをする
「ないよりはマシ」という考えでアプリ内やストアの文言を全ての言語に対応できるようにした
GooglePlay から取材を受ける(全国各地の開発者をピックアップする企画)
週7で個人開発をするのは捗るものの、ずっと家で作業してるのも退屈だな... と思い始める
8月
タイミングよく前職からの誘いがあり、週3稼働の業務委託として再び働き始める
「個人開発」と「それ以外の仕事」の時間を 1:1 にできるのがちょうど良いと思い始める
「やりたいことが増えるスピード」「それを消化するスピード」のバランスが取れると感じた
9月
アプリのユーザ数が80万人を超える
「普段の仕訳について体系的に理解しておきたい」という考えから、簿記3級を取得する
10月
サブスク会員数が500人になる
広告のメディエーション設定を整える
LINE / Pangle / Fluct / AppLovin... を追加し、eCPM を伸ばすことができた
個人開発と業務委託としての仕事を両立するにあたり、自分一人で完結している事業とそれ以外を区別するために会社を設立する。
11月
Flutter の勉強会に参加する(FlutterKaigi, CA.flutter)
個人開発の LT に登壇する
https://speakerdeck.com/ke_ta/ge-ren-kai-fa-wo-ji-sok-suru-xiao-sakuhazimete-chang-kutudukeru
他の個人開発者の話を聞くことができ、刺激を得られた。
12月
アプリのユーザ数が90万人を超える
サブスクとは別で、有効期限つきの買い切りプランを追加する
サブスクよりも値段を安くしつつ、短期の追い込みで勉強するユーザのニーズに応えることができた
総括
「会社員」→「個人事業主」→「法人」と立場が目まぐるしく変わる一年だった
個人開発に「本業」として取り組むことで、これまでよりも何倍ものスピードでプロダクトを成長させることができた
来年に向けて
「自分一人で完結する仕事」と「他者と関わりながら進める仕事」のバランスを取り続けられるようにするのが来年の課題だと感じた
開発以外のこともたくさん経験する中で、できる事、知っている事は一つでも多い方が面白い... と強く感じた一年だった。来年もインプットとアウトプットのサイクルを高速で回していきたい