二次創作短歌オンリー歌会に提出した歌についてメモのような日記のようなものです。
※各作品ネタバレ含みます。歌会の作者コメントの続きのような感じですのでそちらを読んでもらってからの方が面白いかも。そしていつものように長いです
色んな方の二次創作短歌が読めるすてきな歌会です。二次創作短歌オンリー歌会については主催のDr.ギャップさんのポストから是非覗いてみてください。どの作品の二次創作短歌なのかは一番最後の作者コメントで初めてわかる楽しい仕様。楽しい!
メイン歌会に2首、おまけ歌会に1首で参加しました。短歌作者や二次創作元の原作を伏せた状態で選評をする形なのでいつもXでふわふわ〜と詠んでいる時とまた少し変わって、ドキドキと緊張しながら詠んでいます。今回はいつも以上に緊張?したのかプチスランプのようにグルグル〜もう、わからない〜〜となりつつ提出の短歌の形になったので"どんな所でグルグル〜となってしまったのか"をまとめておこうかなと思います。
晩秋の赤の他人と並び食うたこウインナーにも繋ぐ手はあり(深夜食堂/竜ちゃん)
1首目は「深夜食堂」です。ちょうど漫画とドラマを見返していて、やっぱり竜ちゃんいいな〜となり選びました。作歌の最初の段階で下の句が出来ていて上の句を考えていく中で提出した「晩秋の赤の他人と並び食うたこウインナーにも繋ぐ手はあり」の形に一度まとまりした。が、説明的過ぎないか?これは短歌……??とグルグルし始めて(説明的っぽい短歌を自分でよく詠むなぁと思っているので毎回説明的っぽいかなぁで躓きます)……上の句下の句を入れ替えた形にしたり、たこウインナーを残して変えてみたり。「晩秋のそれでも生きてゆくタコのウインナーの手を縁としつつ」とかにもしてみたのですが、うーん、私の中の竜ちゃんのイメージでない気がする……。提出したコメントの
ヤクザとして生きている竜ちゃんがもし短歌を詠んだらどんな感じだろう?定型で淡々として根底に生真面目さがあって。寂しさとほんの少し人懐っこさがある短歌を詠んでくれたらうれしいなぁと思っています。
ここが歌の中のサビなので、やっぱり初期に詠んだものがいい!と提出した歌を完成としました。実は脳内で『もし深夜食堂ごと短歌を詠まなければ出られない店みたいになったら』と妄想をしていて、え〜短歌って何?お〜いお茶の?いやそれ俳句短歌は57577だよ!と常連たちが騒ぐ中で竜ちゃんがふいに1首詠んでお代をいつものように多めに払い店をあとにしてほしい……という気持ちでいました。元気な妄想。歌の構成としては下記の感じです。
晩秋の→竜ちゃんに青春はあったけれど夏はなかった(自分の暴力行為で甲子園に行けなかった)みんなの夏を奪ってしまったと思っているので竜ちゃんはずっと秋にいる
赤の他人と並び食う→深夜食堂の雰囲気、ヤクザものの竜ちゃんにとって深夜食堂で会う人は見知った顔の他人以上になることはないだろう
たこウインナーにも→青春の思い出の大事な食べ物、また今の自分と世界を少し繋いでいてくれるものなので是非入れたい
繋ぐ手はあり→たこウインナーの手足の部分がふと隣とくっつくように自分にも繋ぐ手はあるかもしれない(今もこれからもないと分かっているけれど)という希望と諦め
短歌全体が飲み屋街の赤提灯みたいな色味の淡々とした歌のイメージに。
春のマチネ 歌う蜜蜂 ひかりの粒をまぶしたようにこんなに、こころ(ゴーストアンドレディ/グレイ)
2首目は「ゴーストアンドレディ」です。もともと好きな作品な上、劇団四季版ゴースト&レディがとても良かったので月イチで読み返す(黒博物館シリーズ全て)状態ですので原作のふたりで詠みたい!メイン歌会はゴーストアンドレディにするぞ!と決めていました。最初の段階で「約束は春のマチネの明るさで胸に何度も拍手を降らす」で一度提出しましたがまたもや説明的っぽくないか……?の密林へ踏み入ってしまい。しかも作り替えても一から組み直してもうーん…という感じな上、最初の段階の歌も芯がずれている感じもするのでお手上げのまま時間切れを受け入れていたのですが提出締切が延びたのでありがたい限りでした。(ご一緒した皆さんもグルグルと密林へ踏み入っているのかなと勝手ながら仲間意識)
作中の2人の笑顔の作画から"信じられる歓び"を表現したくて作っていたので「約束は春のマチネの明るさで胸に何度も拍手を降らす」はその歓びを受けているには普通すぎる、歓びを全て受け止められてしまって多幸感みたいな所まで届いていない感じがしました。「春のマチネ」は使いたいので残し6音ですが初句に持っていき、その後に「歌う蜜蜂(7)」「ひかりの粒を(7)」「まぶしたようにこんなに、こころ(7/7)」としました。定型をやめ少し多い音数にしたり"蜜蜂"の、ち&"ひかりの粒を"の、ひのi音の音読した時に繋がっていてトトトっと溢れるような所、後半のひらがなの多さに『歓びが過ぎてどうしよう、自分には過ぎた幸せ』みたいな感情を表せるかな?とこちらを提出しました。
春のマチネ→2人の笑った顔のイメージ。舞台公演の前も後も明るい上に春という明るさ特盛景色
歌う蜜蜂→マチネ(昼公演)から続いて歌うの繋がり。フローもグレイもなんたかんだと出会ってからはよく動いているので蜂を、歓びのイメージとして"甘い"もあったので蜜蜂に
ひかりの粒をまぶしたように→蜜蜂から続いて花粉やハチミツのキラキラの繋がり。キラキラから初句の舞台公演のスポットライトへの繋がりのループ。歓びの多重
こんなに、こころ→出会って過ごして見えてきた感情、無垢さ
歌の中で抽象的だけれどイメージが次々と繋がっていく、
歓びが過ぎてどうしよう、自分には過ぎた幸せ
に最初より近づけたかなとなりました。なんとか好きな形にたどり着けて良かったです。(黒博物館シリーズは以前の二次創作短歌オンリー歌会でスプリンガルドでも詠んでいてそちらは今年に入って再推敲が出来てわ〜い!となっています)
世界ごと飾るパフェグラス あたしたち主役は自薦で推してくタイプ(あぶない刑事/真山薫)
おまけ歌会テーマは「三人以上の関係性を詠みこんだ短歌」と言うことで、好きな関係性だ!と参加しました。この夏にあぶない刑事のドラマを久しぶりに全て観たらわかっていたけれどあまりにも自分の好きな関係性で。今回の"三人以上"もタカとユージとカオルとトオルで詠むと決めました。
4人の同僚、先輩後輩だけれど友達?家族?みたいな不思議で個人プレーと見せかけ妙にしっくりしている関係性がとっても好きです。
ここを軸にしたくて、ドラマの舞台が横浜で最新映画のパンフレット写真に4人の中華店ご飯があったのもあり中華店の円卓をイメージに置いて"担わない、でも遊ぼうよ 円卓の好物ばかりを取り合うように"としたのですが、この歌だと『性格は合わないけれど同じチーム・軍の仲間たち』みたいな所が強く出ている気がする。写真で見ると円卓賑やかだけれど文字の円卓は"円卓騎士"も出てきて硬質なイメージも湧くなぁと保留に。
カオルの元気でおしゃれでハッピーで自分がある所をもっと出したい、4人でわちゃっとしつつ"主役は自分と自分で思っている"良い意味で自分主体にしたいなと中華店から喫茶店へ、円卓からパフェグラスへ変えきらきらとさせました。下の句はもっと音読したときに口がうれしい!となるリズムにしたくてどんどん上がっていくように。コメントで"ギャル"をいただいてあぶない刑事のイメージに少しそういうところもあったのでとてもうれしかったです。(あぶない刑事のプロデューサーが元々アニメ担当でダーティペア(女の子2人のバディ刑事モノっぽいスペースオペラ)などを担当していたのもありあぶない刑事と核は似ていると思います)
世界ごと飾るパフェグラス→横浜のキラキラした景色、みんなでいる喫茶店の雰囲気
あたしたち→"三人以上"を出すのに苦戦しつつ、"あたしたち"から関係の親密さを出したい
主役は自薦で→自己肯定感のあるキャラクターだと思う、また他の3人も自己肯定感の所で似ているので
推してくタイプ→自分自身へ"推す"は使わないと思うのですが4句目へさらに重ねててんこ盛りにしたかったのでチョイスし、言い切りの形に
読んだときに楽しい気持ちになれる、賑やかで華やかで、色んな果実や甘味がのっているキャラクターたっぷりのパフェに仕上がって満足です。(個人的にカオルは飾り切りしたフルーツかなと想像しています)
今回は時間を最後まで使い切る勢いでプチスランプに突入し、あまりにも詠めずついに面白くなってこのグルグル〜をメモしておくかとなりました。(私にしては珍しくそれぞれ途中の仮提出の歌もメモに残していました)でも仮提出のものよりは良い感じに1首に出来たかな。毎回このグルグルがあると大変すぎるのでいつも詠むみたいなふわふわ〜と緊張感のある歌会のグルグル〜を自分のなかでちょうど良く持っていきたいです。
とても楽しい歌会に参加できて良かったです!皆さんの作品も素敵で、原作発表で近い読みだったな!とか元気よく真反対の景色を見ていたなぁ!とか楽しく拝読しました。ありがとうございました。