5歳のときの散歩
背中に弟がいた
不思議だった
8歳のときの散歩
3キロの集団登校
違和感と苛立ちが募る
12歳のときの散歩
誰にも見られない時間
静けさと安心があった
17歳のときの散歩
ステージにギターを担ぐ
夢と希望と、本当は欺瞞
23歳のときの散歩
酒の香りがする古都
存在しない懐かしさが込み上げた
27歳のときの散歩
9時間後の出勤に備える
後悔すらできなかった
30歳のときの散歩
朝5時、コンビニへ
不確かな微睡みだけが確かだった
32歳のときの散歩
あなたの隣を歩く
誰かと歩くことにはじめて意味を感じた
今の散歩
誰かも歩いている
やっと理解した。そんなの、今更なんだけどさ。