雪が降っている。曇った夜空に雪が舞っていて、景色は白く霞んでいる。雪はときどき止んだり風で勢いを増したりしながらも、静かに着実に降り続く。
雪国育ちだからなのかもしれないが、何といっても雪が降るのは楽しい。やはり冬は雪がないといけない。雪が降り始めると、1時間に1回はどれくらい積もったかな、と窓から外の景色を見る。昼間のワイドショーが各地の雪の様子を報道する。鉄道各社が運休の情報を流し始める。そして雪は降り続く。
夜、街灯の光が空中の雪を照らし出す様子を見るのも好きだ。地元では見慣れた風景だった。街灯や駐車場のオレンジ色の電灯が雪を鮮やかに捉える。まさに冬だ。