自分は朝日放送のポツンと一軒家というテレビ番組の熱心な視聴者だ。番組の名前の通り、人が住んでいるはずのない場所に建っている一軒家を取材する番組だ。日本にはこんなにもポツンと一軒家があるんだなあと、いつも感心して見ている。しかし、日本の人口は減少し続けているので当然ポツンと一軒家は沢山あるし、むしろ増えていくんだろう。
ポツンと一軒家が成立する事情は大きく2つに分けられる。気づいたら故郷の集落が消滅して結果的に取り残されてしまったパターンと、土地を購入しログハウスなんかを建てて趣味でポツンと一軒家をやっているパターンだ。
特に数えたわけではないが印象としては前者が多く、生まれ故郷で最期を迎えたいと望んでいることが多いように感じる。先祖の土地を守る義務があると考えている人も多いようだ。
出来ればあちこちに散らばらずにある程度まとまって住めばいいのにと客観的には思うが、人間というのはそういう合理性だけで住む場所や生活スタイルを選ぶわけではないのだということを考えさせられる。