ギターで１つのフレーズを繰り返し練習している時に、自分でもよく分からない回想をしていることがある。例えば、高校時代の教師との本当に何気ない会話のやり取りとかそういう思い出だ。弾いているそのフレーズや曲とはまったく関係ないと思う。しかも何がきっかけで思い出したのかもよく分からない。ただ、ふわっと頭に浮かんでくる。思い出というほど印象的な何かがあるわけでもなく、当時日記をつけていたとしたらその断片をランダムに選んだという感じの内容。単なる過去の追想。フレーズの練習に集中しているつもりではあるんだけど、並行して夢でも見ているような感覚だ。練習中に訪れるこの不思議な回想の時間が実は自分にとって大事な時間なのかもしれないし、ギターを弾く習慣が続いている理由の1つなのかもしれない。