※発表を聞きながら取っていたメモを元にしているため、誤りがあるかもしれません。あくまで個人のメモということでご了承いただければと思います。修正が必要な場合はDiscordのid:yocajiまでお知らせいただければ幸いです。
登壇者
谷崎 浩一さん
ベリサーブ 研究企画開発部
テスター、QAエンジニアからプロダクトオーナーへ
社会人博士
目的
PJの生産性を高めるために、仕様に起因する欠陥を検出・対策したい
仮説
ソフトウェアの欠陥は偏在する
⇒仕様の欠陥も偏在するのでは
プロダクトの特徴などの背景情報に応じて埋め込まれやすい欠陥があるのでは
「コンテスト由来欠陥」として研究
取り組み
プロダクトコンテキストを整理
コンテキスト由来欠陥を検討
コンテキスト由来欠陥に当たる欠陥の有無を検証
結合テスト工程以降で検出した欠陥が約4000件
うち、機能仕様書の修正を伴った欠陥が101件
101件中36件がコンテキスト由来欠陥に該当
コンテキスト由来欠陥への対策案を検討
条件漏れ、未記載⇒デシジョンテーブル
条件間の矛盾⇒条件を減らす
等々(Discordに資料あり)
結果
そもそもそのような欠陥は存在するか?
⇒した
それを予測して検出・対策できるか?
⇒予測できそうなものと難しそうなものがある
成果
欠陥を誘発しやすいプロダクトコンテキストを整理した
一般性を検証した
未然防止・検出のための対策案を検討した
今後の課題
どのコンテキストに該当するか判断基準の明確化
実際に検出できるか
感想
「プロダクトのコンテキストによって作りこまれやすいバグがありそう」と言われると、確かにと思うし具体例も思い浮かべられるけれど、誰もがありそうとは思っていても個人の経験則で丸められていたような部分について、定義して名前を付けて実際にどれくらいあるか数字で示してもらうことで、認識できるようになった。