夢日記 2024.02.17

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こんな夢を見ました。

田んぼのあぜ道を走っている。ここはホラー作品のような事象が起きる場所だ。いたるところに存在するホラー要素を探していく。しかし、今のところのどかな田園風景が広がるばかりで、特に恐ろしいことなど起こっていない。少し向うのお店か工場の名前が書いてあるパネルが点滅しているくらいだ。

あぜ道を左へ曲がるとプレハブ小屋のようなものが見える。プレハブ小屋は一面だけ壁がなく、だれでも室内に入れた。室内には特に何もなく、簡素な部屋だったが、室内が明滅しているように感じたので、辺りを見回す。窓がチカチカと発光していた。どのような仕組みか分からないが、窓が光の具合で小刻みに震えているようにも見える。友達とすごい技術だなあと感心した。

プレハブ小屋を後にすると、また似たような部屋があったので、入ってみる。ピアノの音がする。知っているクラシックの曲だ。私たちが入ってきたときに正面あたる壁にアップライトピアノが鎮座しており、奏者は誰もいないのに音楽が流れている。一曲が終わり、ピアノはそれ以上鳴らなくなった。ピアノがある壁には絵が描かれており、裸の女が背を向けて寝そべっている。基本的には壁のベージュ色を生かして、線のみで描かれているようだ。全体的にピンク色で優しい印象を受ける。ただ、勝手になるピアノ、薄暗い部屋、謎の女の絵……かなりホラー要素だ、と思った。友達が「ラフマニノフのピアノ協奏曲弾いてくれないかな」と言った。私も同意する。「いい曲だよね。素敵な曲だけど、冒頭のダーンダーンのところ弾かれたらけっこう怖いかも!雰囲気合ってるよね」

いつの間にか謎の旅館のような場所へ到着した。ここの女将か、老婆がいた。みんながぞろぞろ廊下へ進んでいく。(このあたりの記憶はかなり不鮮明。旅館に入ってからホラー要素が強くなり、みんなで盛り上がった、ような気がする。旅館の中なのになぜか外に繋がったり不思議なことが起こっていた、ような気がする。)

もうツアーも終盤なのだろう、廊下から鬼が追いかけてくる雰囲気を感じた。みんなで部屋の出口を探す。私が先頭だった。ふすまを開けようとするが、何となくこのふすまは開けても開けてもふすまが続くのではないか、と予感がした。案の定白いふすまを開けると部屋などの空間は全く存在せず、赤いふすまが出てきた。リズムよく何度かふすまを開け続けてみる。すると人形が飾られた棚が出てきた。よく見ていないが、ここは出口にはつながらないだろうと確信し、辺りを見回すと老婆が部屋の壁へスッと消えたのを見た。その壁の方へ行ってみると、老婆が消えたのではなく、壁の奥に廊下が続いていることが分かった。その廊下を走っていく。みんなもついてきた。これで無事、この旅館から出られる。最初に入った旅館の玄関にたどり着き、ほっとした。全員が出てくるまで玄関で待つ。

待っている間、なんとなく口の中が不愉快だな、と思い舌を動かした。下の歯がぐらぐらしている。そういえばいつでも抜けそうだった状態のまま放置していた。そのまま舌でぐらぐら揺らしていると、ぽろっと歯が抜けてしまった。友達が大丈夫?と聞いてきた。歯並びが一番悪いところだった前歯だからラッキーだよ、と伝えたら「でも乳歯じゃないよね?」と言われた。確かにそのとおりである。でも前に歯医者に行ったときに、私の歯は乳歯がまだ残っていると言われたし大丈夫だろう、と自分に言い聞かせた。前歯が抜けた状態の自分の顔を想像してぞっとした。「最終的には差し歯にする!」と高らかに宣言する。抜けた歯を見ると、大きな穴が開いていた。虫歯だ!虫歯がないことを誇りにしてきたのにショックだった。

虫歯だったことが一番のホラーだった……という結末は落語みたいな夢でした。朝起きて歯が抜けてなくてよかった。このあとも引き続き何か夢を見たような気がしますが、まったく思い出せません。ちなみに本当にわたしの歯には乳歯が存在しているのですが(奥歯のほう)、この歯が抜けても永久歯は生えてこないそうです。一生大事にしなくては。

@yoen
日記にする予定