セクハラの傷はずっと残る

yohaku
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性被害の記事を読むと、セクハラ等の傷を軽く見ている人がかなりいて、びっくりする。

2ヶ月くらいのダメージかなと言っているSNSも見てしまった。そんな短期間で癒えるわけないだろ。

「なんで警察に行かないんだ」という声も、よくまあ簡単に言えるなと。

単に想像力がないのか、わからないからなのかもしれないので、自分の体験を記しておく。

昔、下校時に細くて暗い道で後ろから口を塞がれて抱きつかれ、身体を触れられた。(胸に触られたあと性器を触られそうになって、ものすごく怖くて、「ぅぉぉぁあ!」とうめいたら逃げていった。咄嗟に「きゃー!」とか大声出ない」)

30年以上経った今でも、後ろに人に立たれるのが苦手だ。

当時は警察に言うなんて思い浮かばず、しばらくはショックで頭が真っ白だった。ようやく母に「痴漢に遭った」と伝えられただけだ。(遠回りして下校するようになった)

大人になっても、駅でスカートのなかに手を入れられたり、仕事関連のみんなが来る飲み会だと言われて店に行ったら相手が一人だけだったり(そのあとずっと口説かれた。「ついてかなきゃいいのに」と言われるけど、騙されることだってあるんだよ)、「なんでこんなことをされなきゃいけないんだ」という悔しい思いはたくさんしている。

それでも、誰かに何かを訴えるというよりも、自衛しようという意識になっていた。

私のような目に遭っている女性たちが、当たり前のようにたくさんいたから。(痴漢やセクハラに遭っていない人を探す方が難しいよ…)

あのときもっと声をあげていればよかったという後悔を繰り返さないために、性犯罪には断固としてNoと表明していく。

@yohaku
たまに「面倒なことをして徳を積む」活動の記録をしつつ、明日になったら思い出しもしないようなきもちについて書いています。