職業を聞かれて「会社員です」とか「○○です」という風に断言できる人と、「○○をやっているんですが××もやっていて…」という風に説明が必要な人がいる。
わたしは断然後者で、わたしのお客様や友人知人も圧倒的に後者が多い。
そして、一見前者に見える人も、実はやっていることは多様で、一言では表現しきれない人が増えているなと感じる。
例えば「音楽をやっている」と言っても、ロックでもクラシックでもポップでもないような表現の人もいるだろうし、
「絵を描いている」と言っても、抽象画でも具象画でもなければインスタレーションでもなく、もしかしたら絵と音楽を融合した作品を作っているかもしれない。
”世間一般から見た一般カテゴリからは外れているけれど自分の文脈としては筋が通っている”というときに、世間に対してどうわかりやすく伝えたら良いか?というのが、自分を含めた多くの人にとっての課題だなと感じる。
しかし、わかりやすくしてしまうと、細かなニュアンスがそぎ落とされてしまい、そのニュアンスこそが個性だったのに伝わらない、なんていうことも起こりうる。
わかりにくいものをわかりにくいまま曇りなく表現することが個性であり近道でもある、という見方もあることを忘れずにいたい。