今読んでいる本に
「一生かかったって理解できない教えだってあるのだから、いちいち意味を覚えさせることを考えさせなくてもいい。そもそも、”意味が理解できる”ということ自体が曖昧だ」
というくだりがあり(だいぶ意訳しているが)、なるほどと思った。
丸暗記すれば完了ということではなく、まずはかたちを伝える/覚えることに注力していれば、そこから理解しようという動きが始まっていく、という内容。
「ちゃんと意味を理解しなければ」「ちゃんと意味を伝えなければ」と思いすぎていたので、肩の荷が下りた。
(ちなみに本は「人間の建設」。天才数学者・岡潔と評論家・小林秀雄の対談なのだが、何度読んでも物事の捉え方の発見があって面白い)