よいことと、売れること
ずーっと、「良いものは売れる」とこころのどこかで思っていた。
その一部は正解だけれど、全体の正解ではないと気づいたのが数年前。
売れるものには、売れるやり方がある。
わたしは、作りたいものがあって、結果的にそれを売るという選択をしてきたけれど。
ふつうはまず「箱」を作って、それから中身を満たしていくのだと知った。
よのなかで知れ渡っている「いいもの」は、中身も箱も良いものが多い。
「中身をわかってくれる人を増やせばいい」と思い続けてきたが、ふと「良い箱をきちんと作りたい」という気持ちが湧き上がってきた。
その湧き上がりの感覚は、怒りに似ている。
もしかしたら、わたしに足りなかった感情はこれかもしれない。