「夜明けのすべて」を観に映画館に行った。もっぱら韓国映画ばかり観ていて、邦画や洋画は見ないのだけれど、去年の1月に「ケイコ、目を澄ませて」を観て、三宅唱監督作品に絶大な信頼をおいていたため、今回の映画もテーマ的に信頼できそうと思い観に行った。
結果、本当に素晴らしかった。
PMSとパニック障害、男と女だからって、私が思うそうであっては欲しくないという方向には絶対に行かない、となりに座る同僚としてただ助けることはできるという気持ちで動く、それだけの関係
安心感が違った、今まで結局異性愛規範に侵された物語ばかりで観てられないと思っていたが、これは違う。そんな不安はすべて払拭されている。
そして何より栗田科学の人たちがよすぎる。この人たちもとなりに座っていなくても見守り助けてくれる。私が栗田科学に就職したい。
この映画はブツっと話が終わらない。ずっと山添くんと藤沢さんの生活は続いているんだろうなと感じられる終わりかたをする、それがまたとてもよく、余韻をもたらしている。私の心のなかにずっと居続けてくれるだろうなと思う「夜明けのすべて」の世界。
私は藤沢さんほど爆発しないまでも生理前の機嫌は非常に悪く、でもそれで人に迷惑をかけたくないから抱え込み、鬱々としてしまうタイプです、皆さんはどうなんでしょうか。
私はそういう日々が嫌だったからヤーズフレックスを飲んでいました。最長3ヶ月くらい生理が来なくなるピルですが、これは保険が効かない(効いているのかもだけどとにかく高い)、一度の病院に7~8000円払うことになるもので、どうにかしたいと思っていた、けどだからって保険が効く低用量ピルにして1ヶ月に一度生理を来させるのも嫌、とにかく生理が嫌。存在が不要、子宮取りたいくらいだ。
そんなことを思っていた時に、伊藤紺さんという歌人がジエノゲストという薬を紹介していた。保険適用で飲み続けていれば生理は来ない(副作用で不正出血が出る場合がある)、しかも血栓の危険性もないらしい(藤沢さんに教えてあげたい)。
それで勇気を出して婦人科の先生にヤーズフレックスではなく、ジエノゲストにしたいと言ったら快く変えてくれた。最初からそっちを提案してくれればよかったのにとは思ったけれども。
結果今、非常に快適に過ごしている。PMSにはピルの方がいいとは言われているが、ありがたいことに私の気分は平穏だ。伊藤紺さんありがとう、そしてこの社会は女性の婦人系の情報が少なすぎる。それに対しての怒りが湧くので、ジエノゲストの話はいろんな所でできたらなと思う。