Daily Musics in early-mid february 2026

よん
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公開:2026/2/16

手帳失恋から早いもので半年が経とうとしている。夏に実質生産終了のお知らせを見たときは、信じられない気持ちでいっぱいで、この先自分はどうやって手帳を使っていけばいいんだろうまで思っていたけれど、能率手帳もライツメモと同じようにトラベラーズノートにセットして、いざ使いはじめて見たら思いのほか使いやすくて驚いている。マンスリーページはシンプルに予定を書き込んで、週間レフトタイプのウィークリーページには、3行日記と予定、やったこと、印象に残っている曲を書き込むようにしている。まだ3週間ぐらいだけど、いい感じ。クリーム色のページに青いインクで文字を書いていくと、そこには私の毎日が映っているようで嬉しくなる。

2月から毎日1曲ずつ選んで書いているのだけれど、この前の10月に1か月書いていた音楽の日記みたいなことをしたいなあと思い、いまぽつぽつとキーボードを叩いている。これやってみてよかったら何かにしよう。助走的に書きます。


2月1日(日)Call Me / WayV

記録が残っていない。初日からこれ?と思ったので、Spotifyの再生履歴を見てみると、WayVしか聴いていない日だったみたいだ。なので、朝のアラームで鳴った曲をそれとします。

2月2日(月)ばらの花×ネイティブダンサー

すごい。衝撃を受けて手帳に書いておいたのがこの記録のはじまりです。イントロのそっとばらの花が入ってくる感じ、すごい。これが結構前に保存していたプレイリストから発掘されて「これは一体…」と手が止まる。

前髪を切って、手帳を注文した。顔には大きいニキビが2つあって、ニキビパッチを買いに薬局に走る。

2月3日(火)ナイトウォーク,高台,夜明けの君へ / TOMOO

しばらく寝かせておいて「書き直したほうがいいんじゃないか」と思っていた文章を読んで、「やっぱり自分の文章が好きだなあ」と思った日。常にTOMOOを聴いているけれど、自分の文章にある温度を感じたあとに聞くと、さらにじ〜んとする。高台も夜明けの君へもアルバムの最後の曲として、最後の音が鳴ったあとに部屋に漂っている余韻が好き。

ニキビパッチを貼ってもWeb会議の肌補正フィルターを貫通してしまうタイプのニキビに「もうすこしなんとかなりませんか…」とか「そこをなんとか…」とか訴えかけてみる。ちょうどえくぼの位置だったので、もうそのものとして存在してもらうことにした。「あばたもえくぼですね」という声がする。

2月4日(水)ネプトゥーヌス / サカナクション

お昼にポストを見たら手帳が届いていた。2026年4月始まりのEDiT。早くも7冊目になってしまう。一目惚れした開き方もそうだけど、書きごこちが良くてずっと使っている。使用するにあたってのノイズが限りなく少ないのがEDiTの好きなところ。静かに、なんでも話していい存在。それがEDiT。誰にも見せない前提なので、大体はドラマの感想か、日々のとりとめのないことが多い。インターネットの海には流せないものも、未来の私に「あのさあ〜」と聞いてもらっている。手帳と一緒にB7サイズのノートも買った。これはなんでも書いていいノート。EDiTに使われている手帳用紙、NEO AGENDA For EDiTを使ったノートで、書きやすさは言わずもがなであり、うっすらとした方眼の罫線が決め手。能率手帳に書ききれないいろんなことを書く用の場所にした。

お昼まではそんな感じで元気だったのだけれど、夕方に差し掛かってくるとキャパシティがあふれて涙が止まらなくなる。ので、サカナクションの深海曲に助けを求める。ありがたい…ビアリとサカナクションの二択で迷ってサカナクションにした。深海まで差し込む光のおかげで、ちょっとだけ息ができるようになった。

2月5日(木)Upon You / Bialystocks

「Bialystocks単独公演2026 於:日本武道館」の当落発表日である。ビアリとサカナクションで迷ってビアリを選ばなかったのには理由がちゃんとあって、この当落発表があるからだったのだ。毎回、先行の当落発表前にビアリを聴いて、落ち続けている。プレイガイドとの相性とか日頃の行いとかいろいろ要因はあると思うけれど、とにかく、ビアリはここまで残しておいた。

13時ごろ、震える手でイープラスのアプリを開く。イープラスは落選するとグレーの表示になるのだけれど、私のアプリはカラフルなままで「当選」の文字がある。それを見て涙が止まらなかった。毎日泣いているな。それはさておき、去年の単独公演も、二人編成のツアーも行けずに、KIRINJIとのツーマンを経て「やっぱり単独公演に行きたいんだよなあ」と思っていたので、ただ素直に嬉しかった。日本武道館で、風のような音楽を浴びれることを楽しみに思う。「めでたいし、ひとまず聴いとくか」でUpon Youを聴く。これで安心してビアリが聞ける、助かる。

2月6日(金)Cosmic / Red Velvet

朝、目を開けた瞬間に「嫌ですね、動きたくありませんね」と思ったものの、休むことと休むことで生じるいろんな後処理を天秤にかけた結果、重たい体を引きずって仕事をすることに。そういうときのおまじないとして、レドベルを聞く。アルバムごとに遡る形で聞こうと思ってCosmicから。20分ぐらいのアルバムなので身支度にちょうど。これはあとでもまた書く気がするのだけれど、レドベルの世界観が好き。

2月7日(土)Peek-A-Boo / Red Velvet

期日前に行くついでに、バレンタインデーFor Meチョコレートを買いに街に出る。その足でミスドに向かい、手帳作業と締切が迫っている原稿を進める。Spotifyのリスニングレポートとの静かな戦いをしているので、裏をかくようにレドベルを聞いた。「ライブのセトリで聴きたいなあ」と思ってプレリスを探す。その中から「Psycho」「Feel My Rythm」とかも好きだなと思ったけど、一番耳から離れなかったのが「Peek-A-Boo」。サビの語尾が上がるところ、好き。音楽番組を見てみると、この時期のイェリさんがぱつっとしたボブカットで「わあすてき…」となるなど。

原稿は無事に終わって、なんとかなりそうで安心する。「立春までお休みしよう〜」と言って、立春も過ぎてしまったのでここから少しずつやっていきます。自分の文章の、人間的な温度が好きだなと気がついたので「その調子〜!」と自分をおだてて進めていく。キーボードを叩かなければ見えない景色を一緒に見に行こう。と、そんなことを思いながら、ミスドで原稿をする時はだいたい人間観察も兼ねているので、原稿の側で人の動きも見ている。ちょうど「ロイヤルミルクティおかわりしていいって言うけど、どのくらい飲んだらいいんですか」みたいなつぶやきがバズったあとだったので目の前のテーブルに座った女の子たちがロイヤルミルクティを飲みながら「これ!Twitterで見たやつ!2杯飲んじゃった!」なんてことをキャッキャとおしゃべりをしていて、普段の生活では得られないタイプのきらめきを目にした。女の子のきらきらとした感じ。それは、とうの昔に私が失ってしまったものだ。

2月8日(日)Call me a Freak (진검승부 OST)/ SUHO

テレッテレーに参加していた日。明るいうちは引き続きレドベルを聴いていたけれど、夕方に差し掛かるにつれ、EXOを経由して、夜はスホさんの歌を聴いていた。日が出ていたころはまだ暖かかったけれど、日が落ちるとどんどん温度が下がっていく。外は風が吹き荒れて、寒さに負けそうだったけれどこういう時こそスホさんの声が必要だと思ってプレリスを掛けたら大正解だった。こう、寒くてどうしようもない夜にはスホさんの優しい声が必要だった。

冬のド・ギョンス強化合宿をしているので、日常生活の合間に「リーガル・クレイジー真剣勝負」を見ている。面白いし、先輩には私も惚れてしまいそう。この曲は、そこで流れているOST。作業を進めながら「おや、これは知っている曲ですね」と思ったら、これを歌っている本人がスホさんとわかり、今まで「どこかのアイドルの人だと思う」というふわふわとした聞き方をしていたのでシンプルに驚く。「どこかのアイドル」というより「うちらのスホヒョン」だった。

2月9日(月)으르렁 (Growl) / EXO

ウルロンにしか救えない夜だってある!というのも、年始のMMAの配信が終わる日だったので改めてアイドルをしているギョンスを見たく、ひと通りステージを見た。ラスサビ前のところ、MMAの時はギョンスからのスホさんだった(だったと思う)のだけれど、ギョンスが胸に手を置いて歌うのが好きなので「わあ」となるなどした。改めて聞いてみると、イントロの電子音が左右に動いて面白い。そして発表当時のMV若い&たくさんいますね…。

2月10日(火)Ginger / TOMOO

や〜〜〜とんでもなくBADモードに入ってしまった。お昼すぎまで水曜日だと思って過ごしていて、いろいろ書いていいEDiTのノートに「そんなWEDNESDAY」と書き込んでから「火曜日だな!?」と気がついて軽くパニックになった。そんな火曜日。

とはいえ、ぎゅうぎゅうであることには変わりがないので「私のこと刺してくれない?」とか「私が排出する二酸化炭素が減ったら地球環境にも優しくなるでしょう」とか至極後ろ向きなことを言っており…。これがどん底です。どん底で聞くTOMOOはやっぱり好きで、光だなあと思った。好きなものに心まで救われている。

2月11日(水)ソナーレ / TOMOO

ふと見上げた空が重たい雲で覆われていて、でも五感紙みたいでいいなと思った。青空じゃなくても空は美しい。そんな日にも変わらずTOMOOを聴いているのだけれど、ふと再生した「ソナーレ」の2番にある「不揃いなマグカップと向かい合うテーブルの岸辺に」というフレーズを聴いて、パッと情景が浮かんだこと、不揃いなマグカップが同じではない2人の個人を表しているように思えて、やっぱりこの人すごいや!と思った。(こんな感想しか出なくてほんとうにごめんな話なんですけど、ふと耳に入ってくるワードが私の中にあるフックに引っかかり、感情が揺れることが多くてですね…つまりは好きということです)

2月12日(木)Everyday / Bialystocks

ビアリ!!!!!!!!!Bialystocks!!!!!!!いやもうビアリ!!!好きだ!!!!!!!!!

もう単独公演のチケットを持っているので、安心して聞けるのだけれど、新曲があまりにも良い。今年になって2曲目の新曲。すごいや!「夜明けを運べ 暮れてく窓辺」が好き。だし、この曲を聴いていただければわかると思うんですけどずっとピアノが後ろで暗躍というかアルペジオで動いていて、「ゴウキクチ…!」となっています。本当にね、私は去年の年末の「Lip Noise」のあたりからアレンジャーとして、制作チームにいる菊池大先生が怖くて仕方ないよ。けど、このピアノの感じがまさしくビアリで、私の大好きなBialystocksでたまらなく嬉しい。

自分はといえば、胃の調子が悪く「お腹は空いてるけど、お米を食べたくないなあ」と一旦液体飲料で済ませて、様子を見つつ15時すぎにお茶漬けを食べた。季節的にやっぱりこの時期は私の胃が弱っている。夜はお粥。これは胃が弱っているからではなく、純粋に楽しんでいるお粥。

2月13日(金)ネプトゥーヌス / サカナクション

朝、おぼろげな意識の中で聞いた「横切る黒猫に注意しましょう」みたいなアレクサの声が妙に怖く、頭にこびりついていて「あれはなんだったんだ…」となる金曜日。「猫…?」というところからノートには持ち上げられて液体になりかけている猫の絵が並んでいる。という金曜日も胃の調子を見つつ、朝ごはんはお茶漬けにして、お昼はなんだか大丈夫そうだったからスープカレーにしてみた。

サカナクションの深海曲にしか救えない日だってある。けれど音楽は体の調子までなんとかしてくれるわけでもなく、ひどくダメージを受けた後は、パンダのクッション(以下パンダさん)を抱きしめてひとしきり泣いた。真っ白で、ときどきグレーなパンダさんに顔を埋めたかったけれど、泣きながら、そんなことしたらアイメイクが移ると思い、「ごめんね!」と言いながら胴のあたりをきつく絞める。ありがとうパンダさん。

だいぶ落ち着いたところで聞く深海曲は、ほどよくしみてよかったです。私が大根だったらしみしみのよい煮物になれたでしょう。

2月14日(土)ソナーレ,ベーコンエピ,Present / TOMOO

不揃いなマグカップと 向かい合うテーブルの岸辺で

知らない言葉だって繋ぎたいよ

ばらばらの景色で 隣り合うこと 知った今日は

やっぱりしみじみといい曲。この、「ばらばらの景色で 隣り合うこと 知った今日は」につながるところに「不揃いなマグカップと〜」があることによって、前提が違う二人の個人であることがわかる。「知らない言葉だって繋ぎたいよ」につながる「ばらばらの〜」がほんとうに、人間的で好きだ。わかりあう、のかもしれない。けれど、この部分を改めてじっくりと聴いて書きたいなあの気持ちになった。書きたいというのは、日記やエッセイではなく、違うものを抱える二人のお話。ずっと温めていた「バルコニー」をさらに練って詰めていった。ここから見える景色を私も見たい。

けど、土曜日なので、部屋での作業はほどほどにして外に出た。外に出ると不思議なもので佐藤雅彦さんの『毎月新聞』の文庫と偶然目が合ってしまう。「じゃないですか禁止令」の文字からすでに面白く、これは…!と思ってお迎えした。佐藤雅彦さんといえば、ピタゴラスイッチの方。好きです。『プチ哲学』も面白く読んだので、これもきっと面白い。

その足でまたミスドに。じわじわと締切が迫っている原稿に着手しつつ、個人としての新刊の編集会議をする。私は多分もうミスドをもうひとつの作業部屋だと思っている。つい最近ポンデ黒糖に出会ってしまい、革命が起きている。ポンデ黒糖なんてずっとあったのに…!(以下完全に余談だけど、そのほかはオールドファッションが好きです)

2月15日(日)だんご3兄弟

「だんご3兄弟」、いま頭で流れているだろうそれです。1999年発表。この作詞に佐藤雅彦さんが関わっているというのを『毎月新聞』で読んだ。思えば、そうかもしれない…。確かに…と忘れていた記憶が蘇る。いまだってふとした拍子に口ずさめるくらいの歌を作っていた人の本を春らしい朗らかな光が差し込む窓辺で、クッションにもたれながら極めてリラックスした状態で読んでいるなんて。

目の前にあるものと頭の中にあるものが、何かのタイミングで、何かの科学的な反応が起きて結びつく。読書って面白いなあと思った昼下がりだった。

けれど、佐藤雅彦さんが当時書いていた文章が「これは今にも通じるなあ」と思った。ブームとは距離を保って暮らしてきたけれど、今後何があるかわからないので、何かあった時にここに戻ってこられたらいいなと思う。

ブームが記号的な消費の形であるなら、それに対抗するのは、そのものが生まれた本来の意味を、もう一度何らかの方法で取り戻すことなのかもしれない。

(佐藤雅彦『毎月新聞』P.42「ブーム断固反対」中公文庫)


という2月の上旬〜中旬でした。泣いてばかりいる毎日でも、音楽が優しく照らしてくれたり、絆創膏やブランケットのように暖かく包んでくれたりしてなんとか、人間らしい形を保てています。

また、月の後半もどんな音楽を聴くのか楽しみにしています。ライブもある!楽しみなことはそれなりに準備しているので、あとは毎日をどうにこやかに平穏に過ごすかを考えていきたいと思います。

助走的にと思ったのに、いつもの感じですっかり長くなってしまった。いつも以上に満足したので寝ます。

@yon8_hakka
日記を書いています。 lit.link/yon8hakka