お誕生日を迎え、またひとつ歳を重ねました。去年はもっと、なんかいろいろ捻くれていた様子で、残された記録の断片を見てはそのこじらせ具合に笑っています。今年は、少しだけ晴れやかな気持ちで穏やかな1日を過ごしました。よかった。
歳を重ねたらもっと劇的な変化があるんじゃないかとか思って少しの怖さと一緒に過ごした日もあったけれど、なんだか変わらず、ただ少し実感がなく、さらにいうと実年齢がわからなくなっています…+1してしまう。そういう点では変化はあったのかなとも思う。
あまり記憶がないのだけれど、3月後半もいろいろ聞いていたようです。手帳やメモの断片的な手がかりを頼りに記憶を辿ってみることにします。
3月16日(月)Aoi / サカナクション
なかなか集中できない昼過ぎに「やっぱり重低音どこどこの音楽がほしくない?」とかけたのがサカナクション。「こういう時はそう。では、お聞きください」とかける音楽はだいたい当たる。ありがたい。リズムとキーボードの足並みがそろったらもう完全に集中状態なの。とてもよい。
3月17日(火)ミックスナッツ,Some Blue / Official髭男dism
セルフィーを撮った。本人確認用に必要があって。でもその直前まで顔も洗わずに仕事部屋の椅子に座っていた。鎧はどうしたと思いつつ、ベラスケスの描いた軍神マルスの気持ちで半ば液体になっていた。とりあえずお昼休みに顔を洗って、まあなんとかなるだろと思って、そのままの勢いで顔を整える。やっぱり顔に色味があるのはいいなと思った。セルフィーは自分が思ったよりも盛れてなくて残念だったけど、遺影向きの火曜日。日が西に傾いてきて、なんとか波に乗ってきたのところで「Rejoice」のアルバムを聴く。ミックスナッツ、好きかもしれない。
3月18日(水)燕 / スーパー登山部,Sunitizer / Official髭男dism
「よくぞここまで!」な水曜日。聞きたい曲も、アルバムも、アーティストも何もわからなくなってしまったので、Daily Mix01のプレリスをかけていた。いつもの傾向からざっくりプレリスを組んでくれるの、こういう時に助かるなあと思うなど。前にテレビで紹介されていたスーパー登山部も流れる。「頂き」も好きだったけど、少し高いところに行ったときに感じる澄み切った空気を追体験できる「燕」が好きだった。Sunitizerは「ごめん今なんて言った?」の枠です。髭男、いやなんでいま…ここで……なぜ………。なぜ……。
3月19日(木)破顔 / Official髭男dism,なんてったって春 / サカナクション
祝日を前にして、変則的なスケジュールもあって疲れがピークを迎えつつある。週末の予定を全部キャンセルして休むのもいいなあとも思って、またDaily Mix01にお世話になる。もしかすると「破顔」という曲が好きなのかもしれない、というのを聞きながら思った。そもそもわたしは「破顔」というワードが好きなのだろう。だからその言葉から広がる世界を好きだなと思うのかもしれない。フジファブリックの破顔とはまったく違うものだけれど、誰かを思っているのは一緒なのかもとか、そんなことを考える。残業をしながらサカナクションを聞く。なんとかかんとか2時間の残業で収めて退勤。すっかり春ですね。
3月20日(金)ワンダーランド / サカナクション
「もう全部やめちゃおうぜ!」と思って予定をキャンセルしようと思ったのに、ほんの少しだけわくわくしている自分がいたので『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を見に行く。おもしろい、おもしろい、おもしろい!原作を読んだ時に感じた物語から手が伸びてくる、あの感じをまた映像でも味わえてよかった。大きい画面で見れるうちに見て…!入場したらワッペンをもらえて、予想外に嬉しがる。字幕で見たあと、そのまま吹き替えでも見ちゃおうかなと思ったけれど、電車の時間がちょうどだったのでそのまま帰る。だいたい40分の電車の時間があっという間に過ぎていく。「長旅のお供に」と思って持ってきたキャラクター小説を読み切ってよりいっそう物語の世界に留まりたい気持ちが強くなる。という時にイヤホンから流れていたのがサカナクション。
3月21日(土)Songbird / NCT WISH
録画されている番組を定期的に整理している。その時、録った覚えのないCDTVが残っていて「なんじゃろほい」と見てみたらNCT WISHのSongbirdだった。まぶしい。春の光。思えば、わたしが初めてWISHを聴いたのもちょうどこの時期だったんじゃないかななんてことを思い出す。風邪を引いて寝込んでいたときに、あったかいなあと思って聴いていた記憶。
3月22日(日)Steady,3minutes / NCT WISH
原稿Day!そろそろまずい…と思って4月締め切り分のものをどんどん書いていく。自分の部屋のアレクサからずっとNCTを流してもらっていて、いろいろ聴いていたのだけれど、最後はWISHくんのコンサートセトリが流れていた。圧倒的な光だ…と驚きつつ、けど、NCTの既存グループもそれぞれ違う光り方でいいんですよね…とも思う。
3月23日(月)異端なスター / Official髭男dism,荒野を歩け / ASIAN KUNG-FU GENERATION
ブルーマウンテンブレンドを飲んでみた日。普段はミルクティかチャイか、みたいなところではあるのだけれど、そんなことも言っていられないほどの終わらなさで、最終手段のコーヒーに頼ることにした。ブルーマウンテンブレンドをブラックで(ただし胃への負担は考えないことにする)。そしてお供にラムネを。今まで出会わなかった味だなあと飲みながら思う。案外飲める。意外。
そんな試みのかたわらで、変わらずヒゲダンとアジカンが流れている。「ホームタウン」いいアルバムだ…。ヒゲダンはもうずっとたまアリの音源です。もう鉄板だ。アチアチの鉄板。
3月24日(火)インナーワールド / サカナクション,心を探している / adieu
すっかりお世話になりっぱなしのDaily Mix01にまたもやお世話になる。頭があがらない。そのなかで、ずっと流している間にふと顔を上げたのがサカナクションの「インナーワールド」とadieuの「心を探している」。退勤後にTwitterを見ていたら「かばんの中身」のオンリーがあることを知って「わあ」とノートにざかざか描いてみる。わたしの場合は、必ずポメラを持ち歩いているし、なぜか文庫本が複数入っている。常に右肩を鍛えているような状態で歩いています。どうして。
3月25日(水)ソナーレ / TOMOO
ソナーレMV!気を抜くと泣いてしまう。それはともかく。もうすっかり忘れてしまったと思っても、自分の中には今までの記憶が轍のように積み重ねられていて、ふとした瞬間に感じる懐かしさや既視感の正体がそこにはある。インナーチャイルドは自分の中にも確かに存在していて、ふとした瞬間に顔を出して世界を面白がったり、世界を悲しがったりする。歌の世界ではこぼれてしまっていたきらめきが、映像の中にはあるんだと思って、名前のついていなかったきらきらとした記憶たちに「とくべつ」のラベルを貼った。
3月26日(木)Crazy Birthday / UNISON SQUARE GARDEN,Lip Noise / TOMOO
お誕生日です!今年は素直に穏やかな1日を過ごしました。去年はいろいろなものを拗らせていたので「極めてふつうの水曜日です〜」とか言ってたけど、なんだか今年は不思議と「誕生日なんだな」と思って、少しの浮遊感と一緒に過ごした。お誕生日には毎年「Crazy Birthday」を聴くと決めているので、それを。クラッカーもちゃんと鳴らしてね。それと、自分の中で何かがクリアになる気配があって「この感覚はLip Noiseの、せき止めていた何かがあふれる瞬間だな」と思った。
3月27日(金)真夏のサーガ,反省と後悔 / KIRINJI
あるだけの知恵と魔法を信じる心で
君は奇跡をおこせるか
光のこどもたちよ!
KIRINJIの2026年ツアーセトリを聴いていた日。真夏のサーガ、良すぎる…。ここに来て改めて「光のこどもたちよ!」ってすごい。圧倒的な光。こどもから大人になるまでの間のある地点で「魔法を信じる心」を失ってしまうと思っていて、だからこそ、真夏のサーガが見せる壮大な光はまぶしくて、つい目を細めてしまう。真夏の昼間に、木陰から日向に出た時のまぶしさに似てる。ただまぶしいだけじゃなくて、真夏だけに感じられる高揚感がここにはある。夏、冒険にはぴったりの季節に、背中を押すような歌だ。よい。
一方、力強い歌だけじゃなくて反省と後悔みたいな、後ろ向きだけどちょっと前向きな歌も好き。
だけど後悔はしていない
していない?
していないとは
片方の眉をにゅっと上げて「していない?していないとは?」と詰め寄ってくるような、そんなイメージをずっと持っている。「やらかしたけど やってよかった」「またやろう」と続くのが前向きでいい。やわらかな光。真夏のサーガが7月下旬、夏休みが始まった季節の12時ごろのぴかぴかの強い日差しだとしたら、反省と後悔は月明かりぐらい。そのくらいの差があるのだけれど、その分、わたしのいろんなくぼみにフィットして、わたしはこの音の波間でふよふよと浮いていられる気がする。
3月28日(土)餃子 / TOMOO
餃子を作った。材料をみじん切りにするところから、いろいろ混ぜて、包んで、焼く。餃子って楽しいなあと思って、その作業の合間に頭の中で流れていたのが「餃子」。わたしは餃子のひだは2回と決めていたのだけれど、もう少し折ってもよかったなあとか、もう少し具を詰められたとか、いろいろ反省がある。そうは言っても、美味しかったのでよしです。楽しかった。
3月29日(日)TOWN BEAT / KIRINJI
久しぶりにアルバムで。金曜日にセトリを聞いてから「KIRINJI聞きたいかも」と思うタイミングが増えた。「デートの練習」は、男子校に入学した息子さんから着想を得たというのをインタビューで読んで、またさらに面白く聞こえるようになってしまった。わかっていても実際に入学してみると「本当にいない」みたいな気持ちになるのめちゃくちゃわかる。女子校にはない悲壮感が「女子なんていない どこにもいない」から漂っている気がする。「貴様と俺と」とか「野郎の瞳はきらきら」が少し皮肉っぽくて、でもそれでも付き合ってくれる友達の貴様がいるあたりに青春のきらめきを感じる。TOWN BEAT、本当に好きなアルバムだ。それぞれに日々があって、リズムがある。それだけのことが、きらきらとまぶしく映る。
3月30日(月)エイリアンズ / KIRINJI,Caterpillar / ASIAN KUNG-FU GENERATION
エイリアンズは、キリンジのエイリアンズで大丈夫です。夜になって部屋でぼや〜っとしていた時に、どうしようもなく聞きたくなって手を伸ばした。ワイヤレスイヤホンから流れる音にすべての神経を集中させると、部屋が世界から切り離されたように感じられて、銀河だなあと思った。銀河に漂う迷子。どうしたいのかも、どんなふうになりたいのかもわからない。今のままでいいのかもしれないし、そうではないのかもしれない。いろんな選択肢がある中で、今思うベストを選んで続いていく日々を過ごす。正解のない銀河の中で、確かな正解を求めている。
3月31日(火)さよならはエモーション / サカナクション
夜の散歩のお供に、サカナクション。3月末で失効してしまうポイントがあり、交換しにいく。雨上がりのしっとりとした空気の中、街灯もない暗い道を歩いていく。湿った匂いがしていて、着実に季節は春へと進んでいるんだと思った。雨の気配が残るなかで聞くサカナクションは格別で、今まで聞こえてなかった、聞こえていたけど聞き流していたいろんな音が聞こえてうれしかった。用が済んだらそのままさっと帰ろうと思ったけど、少しだけ寄り道をしてしまった。夜の暗さに目が慣れる頃には、鼻もすっかり慣れてしまったようで雨の匂いは感じられなくなっていた。代わりにまだ少し湿り気のある空気と、湿った路面を走るタイヤの音が、雨がちゃんとそこにあったことを伝えてくれているようだった。冬だって、どこか遠くに行ってしまったわけではなく、ただ、季節は春へ、そして夏へと進んでいくのかもしれないね。
本当に3月中旬の記憶がなく、困っていたのだけれど定点観測的に書いていた能率手帳の3行日記のおかげでなんとかなった!短い日記、やっぱり楽しいかもしれない。
それと同時に、ここのところずっとこの日記しか書いていないので、そろそろいつもの日記も書きたいなあという気持ちもある。4月なので、ほどよくお花とかを見ながら過ごしましょう。春、わたしが一番好きな季節がやってきた。3月から4月にかけて、いろんな考えが頭の中を駆け巡って、楽しかったり不安だったりするけれど、よしなに過ごしましょうね。自戒です。