日記

yonyon
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おお寒い。芯から寒い。今季でいちばんエアコンの設定温度を上げたけど、まだ間に合わないくらい寒い。あんまり寒いからざぶんと風呂に浸かってさっさと寝てしまいたくなった。そんな夜の晩ごはんは、簡潔な定食を。冷凍してあった干物を焼き、一昨日作った酢の物、じゃがいも人参長ネギのみそ汁、冷凍ごはん。完成。新宮から届いたおいしい干物もこれが最後。冷凍庫にストックしておきたい第1位は不動のごはんとして、2位は干物かもと思った。十人十色だろうから聞いてまわったらおもしろそう。これも民俗学的フィールドワークになるのかな?

ぬくぬくと布団に潜り込んで、読みかけの「銀河鉄道の夜」を開く。いま一度読みたいとふと思ったのはいつだったか。つい先ごろ、おみやげに「よだかの星」という名の岩手の煎餅を貰い、ああそっか読もうとその足で本屋へ行った。改めて読んでいると、心の水面がすーっと平らかになるような清い静けさに包まれて、とても癒される。

高校時代のクラス担任はかなり風変わりなひとで現代文の先生だった。専攻は民俗学だったらしい。賢治の熱烈なファンで、心底愛していたようだ。授業中、宮沢賢治の話になると興奮してその大きな体で教壇に飛び乗り、正座して身を乗り出しながら夢中になって語るのであった。そういえば雨ニモマケズ全文の筆記テストなどもやった覚えがある。私はこのひとの授業が好きだった。